...寢雪の切々(せつ/\)と降りしきる音を聽きながら...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...市村には別に立派な市の蛭子神社があるが雪が益降りしきるので斷念して...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...(草木塔)・朝早い手を足を伸ばしきる・伸ばしきつた手で足で朝風・いちりん咲いてゐててふてふ・あつさ...
種田山頭火 「行乞記」
...それを出しきるのが人生だ...
種田山頭火 「其中日記」
...牡丹くづれる・ころびやすうなつたからだがころんだままでしみ/″\・明けるとかつこう家ちかくかつこう・すぐそこでしたしや信濃路のかつこう・崖から夢のよな石楠花で・ゆふべ啼きしきる郭公を見た・観てゐる山へ落ちかゝる陽を見る・これが胡桃といふ花若葉くもる空・ちよいちよい富士がのぞいてまつしろ・つかれもなやみもあつい湯にずんぶり(追加)五月廿六日曇...
種田山頭火 「旅日記」
...雨の降りしきる中に...
田山花袋 「道綱の母」
...鳴きしきる虫の叫びの次第に力なく弱って行くのを知りました...
永井荷風 「監獄署の裏」
...あたり一面に鳴きしきる蟋蟀の聲をきいて...
永井荷風 「蟲の聲」
...ワグネルの音樂のやうに入り亂れて湧立つ如く鳴きしきる...
永井荷風 「蟲の聲」
...お松でなければ駒井に代って取りしきる人がありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...梨地の様に降りしきる火の子...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...おりから降りしきる雪の辻々...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
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樋口一葉 「別れ霜」
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山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
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宮沢賢治 「疾中」
...いずれも暮れかかってから啼きしきる鳥であったことは...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...安心しきるわけにもゆかなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...降りしきる雪を浴びたので...
吉川英治 「宮本武蔵」
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