...それぞれ総代と称する者たちが契約書に捺印した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...妹の千香子に実印を出させて契約証に捺印してしまったという...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...大河の碧(みどり)に捺(お)したやうに白く見える小さい汽船――漸(やうや)く起つて来る雑然とした朝の物の響は...
田山花袋 「朝」
...がつしりした革表紙の背には箔捺しで「英和對譯辭林」とある...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...いつもはんで捺(お)したように不動明王の夢であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...判こで捺(お)したやうにメリ込んで居るが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...燒印も何んにも捺してはありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...赫々の戰果つて云ふ奴を新聞は判こ捺すみたいに毎日書いてやがつたものね...
林芙美子 「なぐさめ」
...事務室で受領書に判を捺すと...
久生十蘭 「ノア」
...署名捺印したのである...
火野葦平 「花と龍」
...捺印(なついん)して下さい...
火野葦平 「花と龍」
...この短い詩形の中へ当時の環境から感得した名状すべからざる混沌感を捺印するのであるから...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その書状に叔父の捺印をうけた上で...
牧野信一 「熱い風」
...判で捺(お)したような朝食を済ましてから...
松本泰 「暴風雨に終わった一日」
...実に私自身並びに三人の捺印(なついん)を要した証文によって...
柳宗悦 「民藝四十年」
...一人は云われたまま坂の土手の雪の中へ顔を捺しつけた...
横光利一 「旅愁」
...どうして諱(いみな)ノ印を捺(お)されましょうか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...血判を捺(お)して...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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