...「打ち殺せ」とか「搦(から)め取れ」とかしきりに罵り立てましたが...
芥川龍之介 「邪宗門」
...それで近ごろはしきりに学問ということ...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...しきりに後任者を推薦しようとした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...先生はさっきからしきりに同志同志と言いますが...
林不忘 「安重根」
...山木がしきりに引き留むるが上に...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...何かしきりに少女たちと目配せを交わしていた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...ただ、そのセカセカした早口なしゃべり方を聞きながら、確かに、これは(声こそ違え)私の記憶の何処かにある癖だ、と思い、しきりに、その誰であったかを思い出そうとしていた...
中島敦 「虎狩」
...浩さんがしきりに旗を振ったところはよかったが...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...しきりに私の方を見ては...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...しきりに胸を痛めていたのである...
久生十蘭 「魔都」
...しきりに汗をふきました...
宮沢賢治 「耕耘部の時計」
...しきりに又烏がいたと云っていらっしゃる...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そんな気がしきりにする...
矢田津世子 「女心拾遺」
...しきりに飯櫃(めしびつ)を指さして欲しそうな顔をした...
柳田国男 「山の人生」
...お召しをうけて江戸へまいりました」雨がしきりに庇(ひさし)を打っている...
山本周五郎 「落ち梅記」
...しきりに思いなやんだが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...彼もしきりに、飲んではいたが、柴進がひたすら礼をつくして、林冲を敬(うやま)い、その骨柄(こつがら)を賞め、あまっさえ洪より上席にすえているので、洪先生たるもの、内心甚だよろこばない風なのである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...じつに印象的な」としきりに...
吉川英治 「随筆 新平家」
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