...矢野はそこを出てなおしきりに...
伊藤左千夫 「廃める」
...しきりに鉛筆をはしらせて...
海野十三 「火星兵団」
...しきりに四境を侵略して毎戦必ず勝つというが如き現象を呈したがために...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...しきりに桐の花がどうの...
大杉栄 「獄中消息」
...父がきらいではありませんといいましたらそれならどうぞ貰ってやって下さいましといってしきりに妹との縁組みをすすめるのでござりましたが叔母に向ってはもっとはっきりと自分はきょうだいじゅうであの児(こ)といちばん仲好(よ)くしているからどうかあの児を芹橋(せりはし)さんのような人と添わしてやりたい...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...いつまでも眠りに落ちようとするのに咽喉(のど)はしきりに水を飲みたがって...
中里介山 「大菩薩峠」
...ああして白紙を貼りかぶせるのは不吉だよ」しきりに腹を立てて見ている額面には...
中里介山 「大菩薩峠」
...何かしきりに言い罵っていたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...しきりに顔中を撫(な)で廻しております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...銃眼よりしきりに矢を射落す...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...」幸坊はしきりに黒を追ひかへさうとしますけれど黒はなか/\かへりません...
宮原晃一郎 「幸坊の猫と鶏」
...音楽がまたしきりに『貴重な愛』を失ったアルマンの歎きをつづけていった...
横光利一 「旅愁」
...ロンドンの兄からしきりに手紙が来るの...
横光利一 「旅愁」
...しきりに、蝦夷萩と会う機会にも、めぐまれた...
吉川英治 「平の将門」
...不死人は、しきりに、もう一日、ここで遊ぼうという説を主張したが、それでは、浪華から四国への船便に、また七日も待たねばならぬ...
吉川英治 「平の将門」
...それは惜しい』中斎はしきりに言って...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...芋屋のおばさんは「片輪になったらどうしてくれる」というようなことを母へしきりに猛(たけ)っていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...上田などの諸氏としきりに接触していられる...
和辻哲郎 「初めて西田幾多郎の名を聞いたころ」
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