...夢に見た先生と逢って見た先生とが同じであったというて当時節はしきりにそれを不思議にしていた...
伊藤左千夫 「正岡子規君」
...最近モロ警部はなかなか凄腕になったものだ」長官からしきりにほめちぎられて...
海野十三 「火薬船」
...特別席のしきりの前にあるてすりにもたれて...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...城内からはしきりに鉄炮を打ちましてそのへんのてきをみなごろしにいたしましたが...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...またがやがやと騒ぐ声が一しきりした...
寺田寅彦 「議会の印象」
...揃いの水色の衣装に粗製の奴(やっこ)かつらを冠った伴奴(ともやっこ)の連中が車座にあぐらをかいてしきりに折詰をあさっている...
寺田寅彦 「箱根熱海バス紀行」
...心しきりに勵めども敵も駿馬を驅りて逃ぐ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...例の般若(はんにゃ)の面(めん)を冠(かぶ)って座敷の中をしきりに踊っているところでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...いろいろな事を見たり聞たりするにつけて日本の将来と云う問題がしきりに頭の中に起る...
夏目漱石 「倫敦消息」
...女の方がしきりに遮(さえぎ)って止めた...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...このまゝ家へかへつて皆に逢ひたいと云ふ念がしきりである...
林芙美子 「雨」
...しきりに新奇を好み...
福沢諭吉 「文明教育論」
...南の方でしきりなしに稲光りがする...
堀辰雄 「菜穂子」
...このひとしきり相当に元気だった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...しきりに視線を集めては...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...しきりとこねているのに...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...火打箱は長方形で中を二つにしきり...
柳田国男 「木綿以前の事」
...しきりになつかしくて堪へ難きまゝに...
夢野久作 「白くれない」
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