...子供らは往来でそのころしきりにはやった南京花火(なんきんはなび)をぱちぱちと鳴らしていた...
有島武郎 「或る女」
...今しきりに冷汗をかいているのですからなあ...
海野十三 「宇宙戦隊」
...しきりに左近将監のきものをたたんではしまっているときだったのです...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...椋鳥がしきりに啼く...
種田山頭火 「旅日記」
...老樹うつさうとして小鳥がしきりに囀づる...
種田山頭火 「旅日記」
...罪人の入っている部屋と部屋との間のしきりは...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...しきりに咳(せき)をしたり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しきりに馬場の景気...
中里介山 「大菩薩峠」
...君はしきりに食い物の話を持ち出した...
夏目漱石 「長谷川君と余」
...騾馬は首を伏せてしきりに短い草を食っていた...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...」一頻(ひとしきり)陽気になつた...
平出修 「二黒の巳」
...吸入をしきりにやり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...といふことだけをしきりに考へたあげく...
牧野信一 「公園へ行く道」
...しきりにお豊をくどいた...
山本周五郎 「花も刀も」
...しきりに暗い方をのぞいてみて...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...しきりに、飛躍させているのは、足ばかりではない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...とにかく、しきりと、もじもじして、運ばれてくる色紙や硯などを見ると、さらに、眉をひそめていた...
吉川英治 「親鸞」
...江戸方の者がしきりに当国をうかがっている場合じゃ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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