...昨日(きのふ)に異(かは)らぬ慣例(しきたり)に從へばよい...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...水は低(ひくき)に随て潮(うしほ)のごとくおしきたり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...ここのしきたりがあります」「そういう遊びは法律で禁止されてるのか」「そうじゃありませんがね...
高見順 「いやな感じ」
...精進はどんな風に守っているかの?」「わたくしのほうの食事は昔の行者のしきたりで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...よき芸妓としての守らねばならぬしきたりを可愛い養娘(むすめ)であるゆえに...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...この六人が奥で飯を喰うしきたりになっているんでございます」「なるほど」「ちょうど二十九日の夜...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...古人のしきたりなど申せども其古人は自分が新に用ゐたるぞ多く候べき...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...必ずかういふしきたりの者ぞなど言はるる人有之候へども...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...判検事とも非常にしきたりの古い考え方で扱われている...
宮本百合子 「浦和充子の事件に関して」
...誰からとなく広間の中に列をつくってぐるりと歩きはじめるのがしきたりであった...
宮本百合子 「映画」
...平民的でありながら動かしがたい身分関係とそのしきたりにしばられている...
宮本百合子 「傷だらけの足」
...人道のしきたりだったことを守ったためであった...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...外の形はしきたりのものに過ぎないのですが...
柳宗悦 「民藝四十年」
...珍しいしきたりがあるということは感じられるが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...または一日に六度も食べるしきたりと...
柳田国男 「母の手毬歌」
...買い手のほうでなにか物を付けるのがしきたりになってるだ...
山本周五郎 「青べか物語」
...伊織には商家のしきたりが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...而(しか)もその晩はお通夜なのですがこの辺は宗旨の関係上が今でも土葬のしきたりだそうで身よりもないし結局同僚だけで簡単な不気味なお通夜をすまし人夫を頼んで細君の墓場のよこを掘ったのですが...
蘭郁二郎 「穴」
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