...ここの長屋を借りて住む趙錢李孫(源平藤橘)は長いしきたりを知っていて...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...さいぜん走(はし)りたる者(もの)ども戸板(といた)むしろなど担(かた)げる用意をなしきたり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...膝を前にのり出し敷物を後にずらしておくのがむかしからの慣例(しきたり)ぢや...
薄田泣菫 「中宮寺の春」
...このしきたりには...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...ただもう「慣例(しきたり)」に従わぬよう...
太宰治 「人間失格」
...すべては古いしきたり通りに...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...村に慣例(しきたり)の手伝酒を振舞つて居るところであるが...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...悪いしきたりを英雄的に改めたかつた...
新美南吉 「耳」
...一般にわが国の昔からのしきたりでは...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...昔からのしきたりで鐘が鳴らされる...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...接近の度を増進しきたり...
日野強 「新疆所感」
...それも昔からのしきたりである海棠の樹の合間々々に燭(とも)す雪洞の用意をするために樽野夫妻を残して出て行つた...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...此詞は斯うは言はず必ず斯ういふしきたりの者ぞなど言はるゝ人有之候へどもそれは根本に於て已に愚考と異り居候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...矢張り自分のいる山の肩を持つんでさ」「君達はしきたりや人情にだまされているんだ...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...平民的でありながら動かしがたい身分関係とそのしきたりにしばられている...
宮本百合子 「傷だらけの足」
...人道のしきたりだったことを守ったためであった...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...已夕陽紅を遠波にしきたり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...または一日に六度も食べるしきたりと...
柳田国男 「母の手毬歌」
便利!手書き漢字入力検索