...下(か)とうの ぼうず――おてらの しきたりだけを まもって いる ぼうず...
五十公野清一 「一休さん」
...いかにもいずこよりともなく発しきたりて...
井上円了 「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」
...未荘のしきたりでは趙太爺と錢太爺ともう一人秀才太爺(しゅうさいだんな)が城内に行(ゆ)けば問題になるだけで...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...ここの長屋を借りて住む趙錢李孫(源平藤橘)は長いしきたりを知っていて...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...祖先伝来のしきたりに従って処分されるであろう...
中島敦 「狐憑」
...悪いしきたりを英雄的に改めたかつた...
新美南吉 「耳」
...踊りの晩に限られたしきたりなんで...
牧野信一 「鬼涙村」
...しきたりのことも何も知らない海辺の連中にとつては...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...このせつのしきたりにしたがって○○と書かれている工場へ...
宮本百合子 「新しい婦人の職場と任務」
...太夫の選択にうけみでなければならない廓のしきたりがつくられたのも...
宮本百合子 「偽りのない文化を」
...判検事とも非常にしきたりの古い考え方で扱われている...
宮本百合子 「浦和充子の事件に関して」
...ついこの間までそんなにひどい封建的なしきたりにとじこめられていたからです...
宮本百合子 「悔なき青春を」
...その人の体のまわりに輪を描くのがしきたりですからね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...所謂中流のしきたりに反撥して皮肉になっている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...仲仕の方は昔からのしきたりで親方がゐたり何かして...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...買い手のほうでなにか物を付けるのがしきたりになってるだ...
山本周五郎 「青べか物語」
...酒手を当然のしきたりなどと云うからは...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...これはわが朝のしきたりです...
吉川英治 「三国志」
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