...昨日(きのふ)に異(かは)らぬ慣例(しきたり)に從へばよい...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...もっと家柄の高い旧家同様の習慣(しきたり)に改めなければ自分の友達たちが来ても...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...ちょっと長い間の習慣(しきたり)を変えようという気にもなれなかったのであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...そう昔風なしきたりを固守するまでもないのだけれど...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...すべては古いしきたり通りに...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...これはよほど昔からのしきたりらしいが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...その古い悪いしきたりとは何であるかといふことになると...
新美南吉 「耳」
...奥様今回だけはしきたりを破って一緒にお食事なさいませんか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...しきたりに倣(なら)はんとするにてもなく...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...それはしきたりなるが故にそれを守りたるにては無之(これなく)...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...加之(しかのみならず)此の天降(あまくだ)りがおとなしく從來のしきたりを踏襲して行かない...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...これには勿論マスコット風のしきたりやいろんなものが混ってはいるが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...仲仕の方は昔からのしきたりで親方がゐたり何かして...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...但しは昔からのしきたりで取りにくい為に取らないのであらうか...
室生犀星 「俳句は老人文学ではない」
...酒手を当然のしきたりなどと云うからは...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...しきたりでございます」重太夫の唇にうす笑いがうかんだ...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...代々住持しきたり...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...ただ仏祖と仏祖とのみ即心是仏しきたり...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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