...天井の怪物につき報道しきたりしことがあった...
井上円了 「おばけの正体」
...昨日(きのふ)に異(かは)らぬ慣例(しきたり)に從へばよい...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...昔からのしきたりなどにこだわってはいない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...かれらはむかしの宴(うたげ)のテーブルの愉快なしきたりを守ろうと欲するが...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ただもう「慣例(しきたり)」に従わぬよう...
太宰治 「人間失格」
...すべては古いしきたり通りに...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...これは先祖からのしきたりだと答えた...
寺田寅彦 「マルコポロから」
...隠居たちが派手なしきたりや...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...奥様今回だけはしきたりを破って一緒にお食事なさいませんか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...昔からのしきたりで...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...古人のしきたりなど申せども...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...土曜日の夜というと加賀山の家へ富岡が現れるしきたりになった...
「海流」
...平民的でありながら動かしがたい身分関係とそのしきたりにしばられている...
宮本百合子 「傷だらけの足」
...この城下町の昔から慣例(しきたり)のようになっている物見遊山に用いられる重詰の御馳走がひらかれてあった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...珍しいしきたりがあるということは感じられるが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...または一日に六度も食べるしきたりと...
柳田国男 「母の手毬歌」
...世間には世間のしきたりがある...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...而(しか)もその晩はお通夜なのですがこの辺は宗旨の関係上が今でも土葬のしきたりだそうで身よりもないし結局同僚だけで簡単な不気味なお通夜をすまし人夫を頼んで細君の墓場のよこを掘ったのですが...
蘭郁二郎 「穴」
便利!手書き漢字入力検索