...実に許しがたい暴状である...
海野十三 「大脳手術」
...まことに如何(いかん)ともしがたいことで...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...それは自分の望みがいたる所で達しがたいと思はれる時の不安定な...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...心のうちには名状しがたい感情が乱れた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その中の人々は日本最高水準の人であったにもかかわらずいかんともしがたいのである...
中井正一 「図書館協会六十周年に寄せて」
...エゴイズムを基礎とする関係機構への不安を覆いかくしがたいのである...
中井正一 「美学入門」
...裁判官としての父もなかなか正しい判決を下しがたい...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...許しがたいものに思い...
中島敦 「斗南先生」
...窈然(ようぜん)として名状しがたい楽(たのしみ)がある...
夏目漱石 「草枕」
...ほとんど名状しがたいくらいに真黒になった芋屋で...
夏目漱石 「坑夫」
...多額を受ければ独立自重(じちょう)の心を害さぬ理由は解しがたい」と説いたそうである...
新渡戸稲造 「自警録」
...ふつふつたる香りにばかり煽(あお)られていると酔ったとも酔わぬとも名状もなしがたい...
牧野信一 「鬼涙村」
...せかずに書いてゆく心持は名状しがたい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...よほど茫漠(ぼうばく)として把捉しがたいものになってしまうのである...
柳田國男 「垣内の話」
...登には理解しがたい情痴の罪の根深さ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...男子においても許しがたい欠点であることを思わねばなりません...
与謝野晶子 「「女らしさ」とは何か」
...まことに許しがたいものがありましょうけれど...
吉川英治 「三国志」
...人力のいかんともしがたいものですから...
和辻哲郎 「すべての芽を培え」
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