...しかも、いら立てば立つほど、彼の打つ太刀は皆空(くう)を切って、ややともすれば、足場を失わせようとする...
芥川龍之介 「偸盗」
...しかも昼間見ようとは...
泉鏡花 「悪獣篇」
...しかもあなたと同じモンパルナスですよ...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...しかも口も利けぬくらいにブルブルと手足を震わせているのであった...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...しかも私の視線の届く場所へやって来て...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...しかもその人家は「時」の大きな手にすつかり掃(はら)つて取去られて了つたかのやうに一軒もそこに見出されなかつた...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...しかもそれが何を意味しているか...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...しかも苦悶は愛とともに鈍ってきた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかもよく今日まで名声を克ち得ているのは...
正岡容 「我が圓朝研究」
...しかもそのこと以外にも...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...しかも、相対的真理はその相対的価値においていかに高まるにしても、またそのすべてを加え合せても絶対的真理となることはできない...
三木清 「親鸞」
...しかも銅拍子(どびょうし)や鼓の音まで交えて聞え出したのである...
吉川英治 「私本太平記」
...そちは伴天連(バテレン)……しかも老婆(ろうば)ではないか」「はい...
吉川英治 「神州天馬侠」
...しかもまたその中を...
吉川英治 「新・水滸伝」
...しかも、彼には人後に陥ちない狡才があり、高家の職能は、時により、老中も大名も、ちぢみ上がらすことのできる犬牙(きば)にもなるのだ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...海が近いし、しかも夜は秋、丘の上の宏壮な豪族の館なので、寝ごこちは実に快(い)い...
吉川英治 「源頼朝」
...しかも自乗に逆比例していることを如実に示しておるわけですよ...
蘭郁二郎 「白金神経の少女」
...しかももう、責めも苛なみもされない境涯なんだよ...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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