...当(まさ)に屍(しかばね)に鞭打つて後已(や)む可しとするも...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...おまけに博士をあんなに生ける屍(しかばね)にしてしまって...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...二つの屍(しかばね)を埋(うず)めるのは...
海野十三 「空中漂流一週間」
...有ること無いことを彼の屍(しかばね)の上に積みかさねたことだったろう...
海野十三 「振動魔」
...今にも屍(しかばね)の匂いがプーンとして来そうに思われた...
海野十三 「ネオン横丁殺人事件」
...彼の體より逃れ去る其しかばねを...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...』20 XVIII 335.しかく陳じて剛勇の將ヘクトールの屍(しかばね)の恥辱を案じ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼らは更に*毛髮をおの/\斬りて屍體(しかばね)の 135上に蓋へり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...屍(しかばね)の上にかがんでこれに接吻し...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...井戸は死屍(しかばね)をもって満たされ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...殺されて屍(しかばね)を荒原に横たえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...非業に相果つる五或は七の屍(しかばね)を見る可し...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...愛人チキソン王ハロルトの屍(しかばね)を探している世にも愁(うれ)わしい図が描かれていた...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...これは鯨類などの尸(しかばね)が打ち上がったその肋骨の数多きを蜈蚣の足と見たのだろ...
南方熊楠 「十二支考」
...劣敗者の死屍(しかばね)は土足にかけられ...
夢野久作 「近世快人伝」
...矢の刺った屍(しかばね)や牛の死骸が朝日を受けて点々として横たわっていた...
横光利一 「日輪」
...他山の屍(しかばね)となって帰らなかったが...
吉川英治 「三国志」
...浅井朝倉などの大軍と織田勢が取り合って死屍(しかばね)を積んだ比叡の辻の戦場も遠くない...
吉川英治 「新書太閤記」
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