...なぜ手をついて懺悔(ざんげ)をしない...
泉鏡花 「婦系図」
...もっともこれはとても自慢にはならず、私のざんげ話だ...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...彼をしてその罪を懺悔(ざんげ)せしめて禍より救わんと計ったのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...私はこの懺悔(ざんげ)とも論文ともつかないものを書いてしまった...
寺田寅彦 「笑い」
...それからすぐに懺悔(ざんげ)をすることと聖餐(せいさん)を受けることを所望した...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...しかし放蕩紳士(ほうとうしんし)が胸中を披瀝(ひれき)致候も他日雅兄(がけい)小説御執筆の節何かの材料にもなるべきかと昨夜は下らぬ事包まずお尋(たずね)のまゝ懺悔(ざんげ)致候次第に御座候...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...即(すなわち)荒木古童(あらきこどう)が『残月(ざんげつ)』...
永井荷風 「一夕」
...つぐないのこした罪のざんげのため...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...懺悔(ざんげ)者見たいに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...Marcel Proust "La confession d'une jeune fille"(マルセル・プルウスト『少女の懺悔(ざんげ)文』)という標題がついていた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...人に話したことはないが今打明けて懺悔(ざんげ)しましょう...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...無政府党が「我信仰」や「我懺悔(わがざんげ)」を主義宣伝に応用しているから...
森鴎外 「沈黙の塔」
...正直な懺悔(ざんげ)である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...ざんげめいた告白を続け...
山本周五郎 「やぶからし」
...輪に輪をかけて讒言(ざんげん)した...
吉川英治 「三国志」
...それにまた、元成どののお国も伊賀だし、卯木どのが、幼少から養われた都の御縁家、玄恵法印(げんえほういん)と仰せあるお方も、俗の頃、よう存じあげておることじゃ」「…………」「わしも、女への供養に、恋のざんげを、恥もなくお物語りいたそうほどに、お夫婦(ふたり)も、なぜ日蔭者めかしゅう、こんなところに、うらぶれておわすのか、そこを、お打ち明けなされまいか」兼好は、こういって、自分の出家の動機やら、女の思い出を、むしろ愉しげに、語り出した...
吉川英治 「私本太平記」
...お米の懺悔(ざんげ)の真偽を観(み)ぬこうとしていたが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...すべて懺悔(ざんげ)の対象になってまざまざと悔いの胸を噛んで来る...
吉川英治 「宮本武蔵」
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