...若し又人ありて馬太伝は猶太(ユダヤ)人に由て猶太人のために著されし書なるが故に自から猶太的思想を帯びて来世的ならざるを得ないと云うならば...
内村鑑三 「聖書の読方」
...獅子身中の虫といわざるを得ないのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...彼女が落第したことをハッキリと認めざるを得ない者で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...だからこの点では広告は本来一種の報道であらざるを得ないのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...他の一切の遠近の諸社会事象と本質的な交流関係に這入ったものであらざるを得ないということになる...
戸坂潤 「思想としての文学」
...これだけ見れば文学と科学との一種の平行関係に気付かざるを得ない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...それはブルジョア・デモクラシーというものの実現を抜きにして一足飛びに何かの大衆を考えるということにならざるを得ない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...之は一段とスケールが小さく着眼点が低かったと云わざるを得ない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...吾人は身震いせざるを得ない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...僕自身の趣味も亦(また)いくらか変化せざるを得ない...
永井荷風 「申訳」
...製造家の伎倆(ぎりょう)に感服せざるを得ない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...二人前の料理を腹に納めざるを得ないのである...
野村胡堂 「胡堂百話」
...神の思し召しだと考えざるを得ない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...この限度にはまだなかなか近くなっていないことを認めざるを得ないのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それとも存在の秩序に屬するかが問題とならざるを得ないであらう...
三木清 「歴史哲學」
...その点ではいつかいやにわかりがよからざるを得ないようになって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...解決して行かざるを得ない...
三好十郎 「恐怖の季節」
...サウスケンシントンの三大博物館を観たことは就中(なかんづく)感謝せざるを得ない...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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