...ざらざらと土砂(どしゃ)が一方へ走る...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...ざらざらと硬い物のすれ合うような音がしそれに続いて...
海野十三 「四次元漂流」
...傘が何かにひっかかってざらざらと音をたてた...
田中貢太郎 「馬の顔」
...舟は蘆の茎をざらざらと云わして自然と寄って来た...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...手の皮膚のざらざらした...
豊島与志雄 「春」
...ざらざらの砂が殆んど垂直の斜面をなして...
豊島与志雄 「道連」
...頭も、顔も熱くなって、舌が、ざらざらして、動かなくなるのではないかと思えた...
直木三十五 「南国太平記」
...チョコはざらざらした舌を出して...
林芙美子 「お父さん」
...ざらざらの用紙に鉛筆で履歴を書いて渡す...
林芙美子 「新版 放浪記」
...砂でざらざらした廊下を...
林芙美子 「濡れた葦」
...むしろざらざらした感じで目に映ったので...
室生犀星 「香爐を盗む」
...顔にあったざらざらしたものまで拭き取られて...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...凸凹の・ざらざらした・場所にとまって休む蠅みたいだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ざらざらと痛んだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ざらざらの川底を曳きずられたり...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...エメラルドなどが皮の袋の中からざらざらと音を立てて出されるのは...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...土や小石がざらざらと崩れてくる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...今ではざらざらに荒れ...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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