...机の上はざらざら...
太宰治 「正義と微笑」
...卓の上には白い埃(ほこり)がざらざらと心地悪い...
田山花袋 「蒲団」
...ざらざらしたてのひらで私の背中を撫でているような気がするのだった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...口腔と舌とがざらざらに荒れているのを感じた...
豊島与志雄 「蘇生」
...そうしてそのざらざらした顎の触(さわ)る着物の襟(えり)が薄黒く垢附(あかづ)いて見えた...
夏目漱石 「永日小品」
...頬がざらざらし始めた...
夏目漱石 「思い出す事など」
...ざらざらして蚤(のみ)のようでもないからこいつあと驚(おど)ろいて...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...彼はその不規則な筋を指の先でざらざら撫(な)でて見た...
夏目漱石 「道草」
...チョコはざらざらした舌を出して...
林芙美子 「お父さん」
...ところどころ材木の生地が出てざらざらしていますから...
平林初之輔 「五階の窓」
...私はその砂でざらざらする海水着をつけて...
堀辰雄 「麥藁帽子」
...妙にざらざらと障子紙が擦れて鳴るような気がした...
室生犀星 「香爐を盗む」
...」久慈は絵の下へ近よって石のざらざらした肌に手をつき...
横光利一 「旅愁」
...暁暗(ぎょうあん)・うつつ鐘(がね)チャラ、チャラ……また、ざらざらと、金の音だ...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...盤の下へこぼれたのを拾ってざらざらと惜気(おしげ)もなく仕舞いこんでしまう...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...こんなにもざらざらと銭(ぜに)を賭けることはない...
吉川英治 「平の将門」
...それへざらざらと触るのである...
吉川英治 「柳生月影抄」
...ざらざらとした小径で...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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