...ざっとこんなことですが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...ざっと以上のような事情が彼女の婚期を後(おく)らせた原因になった外に...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ざっと三千種に及んでいるということだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...「一回ざっと読んで今二回目を半分ばかり読んでいる...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...まるで、自分は坑(あな)の底へ滅入込(めいりこ)んで行く、火はこれに反して坑からだんだん競(せ)り上がって来る、――ざっと、そんな気分がした...
夏目漱石 「坑夫」
...今では元の身体になったということですよ」八五郎の報告はざっとこの通りでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「ざっとこんなわけだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ざっと半刻(一時間)ばかり待っていると――...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その狭い場所は種々雑多の人で雑沓(ざっとう)していた...
原民喜 「廃墟から」
...ざっと十年は経ってしまった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...中肉中背の平凡な身体つきで、口もとに締りがなく、ざっとした服を、はえない恰好に着こみ、女性をまどわして夢中にさせるような魅力はどこにも見あたらなかったということである...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...ヒューバート医師が周囲をざっと見た...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...にやりと笑ってその表をざっと読んだ...
吉川英治 「三国志」
...東寺附近の雑鬧(ざっとう)ぶりがわかる...
吉川英治 「私本太平記」
...もうよい」「は」「ざっとの数でよろしいのだ」「ご本陣の数...
吉川英治 「私本太平記」
...貴公を加えて、ざっと三十名、それだけが一束になって死ねば、紋太夫以下の奸党、目ぼしい者は、誅殺(ちゅうさつ)できる...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...積荷や客の送別で雑閙(ざっとう)していた...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...「ざっとでよい」そして...
吉川英治 「宮本武蔵」
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