...時之大屋子がこの可憐なる孝女を列(つ)れて来て、たう/\わらべ、祭(まつ)り時(どき)なたん、果報(かほ)時のなたん、急(いそ)ぢ立(た)ち登(のぼ)れ、御祭(おまつり)よすらにといって孝女を祭壇に坐らせ、さて、今日(けふ)のよかる日に、今日(けふ)のまさる日に、我のとき我の物知りの御祭りよしゆものおたかべよしゆもの、このわらべ得て誇れ、このわらべ取(と)て誇れ、うんちやらや又からや、風の業(わざ)するな、雨のわざするな、あゝたうと/\と唱えると蛇が口から火を吐きつつ出て来て、この犠牲を受取ろうとするその一刹那(せつな)に天から神降りて来て孝女を救うこの奇蹟を見て、頭取がびっくりして、あゝ天道(てんとう)も近(ちか)さ、神もあるものよ/\と叫ぶと、時之大屋子が、あゝ天道も近さ、ときもあるものだやべるといって自画自賛をやるような仕組になっている...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...目ざす飛行島に果して無事泳ぎつくことが出来るだろうか...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...めざす極地の新フリスコ港に入るのはむずかしくなった...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...そのかわりに海をとざす氷と...
寺田寅彦 「災難雑考」
...今アカイアの中にして 90至上の權を身に誇るアガメムノーンを名ざすとも』その言信じ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...其強き手のふりかざす鋭き劔は恐るべく...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...目ざす家は久さんの家だけになった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...未来の成功を目ざす人々は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...金沢の方へと小手をかざすのです...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...何とも名ざすことのできない情感が満ちて来た...
原民喜 「火の踵」
...めざす荒鷲爆撃機は...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...西蝦夷地を目ざすものは向う側から歩いて三日の旅...
本庄陸男 「石狩川」
...それを目ざすことは絶対に不可能ではないのだから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それがよかったからとわざわざすすめた人がある由...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...驛のプラットフォームの電燈の光に兩手のひらをかざすようにして見せた...
三好十郎 「肌の匂い」
...眼ざす二階家は直ぐ眼の前に在った...
夢野久作 「白菊」
...権力と武力ばかりをかざす器具に...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...向こうに目ざす温泉場の山が見えることになっている...
和辻哲郎 「夢」
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