...朝日の光がさわやかに...
芥川龍之介 「動物園」
...見る/\眼も晴れ聲もさわやかになつたも理である...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...軽い涼しさがさわやかに流れておるという点を出したいと思ったものですが...
上村松園 「虹と感興」
...実に歎かわしい極みであります」沈痛な面持ながら弁舌さわやかに説きだした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...精神をさわやかにし...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...しかし気分はさわやかになっていた...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...さわやかに晴(は)れわたった日でしたが...
フョードル・ドストエフスキー 神西清訳 「百姓マレイ」
...残暑は全く去って単衣(ひとえ)の裾(すそ)はさわやかに重ねる絽(ろ)の羽織の袂(たもと)もうるさからず...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...放課の鐘がさわやかに鳴り響いた...
南部修太郎 「猫又先生」
...甲板のうえをさわやかに風が吹きとおり...
久生十蘭 「だいこん」
...岩肌をさわやかに吹き抜ける海風が浮かんでいた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...空気は前よりもさわやかになっているらしかった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...そして林は虔十の居た時の通り雨が降ってはすき徹(とお)る冷たい雫(しずく)をみじかい草にポタリポタリと落しお日さまが輝(かがや)いては新らしい奇麗な空気をさわやかにはき出すのでした...
宮沢賢治 「虔十公園林」
...さわやかにお受けとのみ思いのほか...
吉川英治 「私本太平記」
...日ならぬうちに気分もさわやかになった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...旗鼓(きこ)さわやかに...
吉川英治 「新書太閤記」
...あとにのこって、一夜はなお、何かと、家事の始末など留守の者にいいつけ、そして翌朝は早くから、先祖のまつりなどして、さて、旅衣さわやかに、腰には、彼が得意としてほこる棒術の一棒を横たえ、「では、行って来るからな...
吉川英治 「新・水滸伝」
...さわやかに、潔(いさぎよ)く、そして誰もみなかいがいしくなる...
吉川英治 「源頼朝」
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