...それにつづいてさわがしい人声や駆足の音を耳にしたが...
海野十三 「火星探険」
...あまり、さわがしいので、先生たちも、校庭へ出てこられましたが、先生にもわけがわかりません...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...かれらのさわがしい従兄弟たちの後を追いながら北への道を取った...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...さわがしい町である...
太宰治 「津軽」
...いかが?」どうも、さわがしい...
太宰治 「パンドラの匣」
...山をあるく、風がさわがしい、枯枝をふんで寂しい微笑をさがすといふのが、ロマンチケルだ...
種田山頭火 「其中日記」
...鴉と子供人を葬るところ梅の花・墓場へみちびくみちの落葉鳴らしゆく落ちてそのまゝ芽生えた枇杷に枇杷・ぼんやりをればのぞいては啼くはひたたき・さびしさのはてのみちは藪椿・風に木の葉のさわがしいさうろうとしてゆく・夜ふけの餅のうまさがこんがりふくれ・枯れたすゝきに日が照る誰かこないかな黎々火君に秋田蕗二句蕗の芽もあんたのこゝろ・あんたのこゝろがひろがつて蕗の葉二月十七日あたゝかい...
種田山頭火 「其中日記」
...」「さわがしいから...
豊島与志雄 「古木」
...とくにさわがしい客が入っていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...夫(そ)れとも折(をり)ふしは彼(あ)の話(はな)し好(ず)きの饒舌(おしやべり)のさわがしい人(ひと)が居(ゐ)なくなつたで...
一葉女史 「ゆく雲」
...さわがしい風景をながめながら...
久生十蘭 「あなたも私も」
...場末のさわがしい工場地帯が延びてきていた...
堀辰雄 「三つの挿話」
...構内のさわがしいなかで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...さわがしい下界からの逃避の心持からばかりではないだろうと思う...
宮本百合子 「科学の常識のため」
...そのさわがしいことといったら...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...ことに都会のさわがしい音につかれて...
柳田国男 「母の手毬歌」
...さわがしいばかりであって...
吉川英治 「三国志」
...ただなんとなくものさわがしいので...
吉川英治 「神州天馬侠」
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