...彼はことさらに叔父の前に滔々(とうとう)と維新の大業を論じ...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...原子になりそれをさらに小さくわってゆくと電子とプロトンとになる...
海野十三 「宇宙女囚第一号」
...海の色はさらに黒ずんだ色に變る...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...さらにまた、盲人の触感は猫(ねこ)の毛の「光沢」を識別し、贋造紙幣(がんぞうしへい)を「発見」する...
寺田寅彦 「感覚と科学」
...彼が亡邸後さらに十年の遊学を請うて...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...またさらに甚しきものあり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...この日のうちにさらに二度ばかり彼を襲った...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...さらに十九世紀より二十世紀への一大転向が必要であった...
序 豊島与志雄 「ジャン・クリストフ」
...世の中にはわれわれが眼で見、指でふれるものよりも、さらに真実で、さらに実際的なものがある...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...その室生さんがいま不用意にその「彼」といふ字でなしに「渠」といふ字を用ひられてゐるのを見て(室生さんがその使ひつけない字をその時ことさらに用ひられたのだとはどうしても思へない)私は妙に心を打たれた...
堀辰雄 「「文藝林泉」讀後」
...それよりもさらに重要な差別は...
柳田国男 「海上の道」
...さらにこれを米と混じて煮るには...
柳田国男 「故郷七十年」
...さらに、ともなう糧食やら馬匹、おびただしい数量の武器、征矢(そや)...
吉川英治 「私本太平記」
...さらに御影(みかげ)街道へと...
吉川英治 「私本太平記」
...かれは、さらに、裏門の方へ行こうとした...
吉川英治 「新書太閤記」
...一挙に事を果たそうという計ですが」さらに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...さらに、宇治川方面の防禦のきびしさはいうまでもない...
吉川英治 「源頼朝」
...外国文化の流入はさらに盛んであった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索