...何時ごろだろうと思って彼はすぐ枕許のさらし木綿(もめん)のカーテンに頭を突っこんで窓の外を覗いてみた...
有島武郎 「星座」
...さらし木綿の肌襦袢...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...純白のさらし木綿を一反...
太宰治 「新郎」
...さらし木綿の腹帯を更にぎゅっと強く巻きしめた...
太宰治 「ロマネスク」
...粉にしたコーヒーをさらし木綿(もめん)の小袋にほんのひとつまみちょっぴり入れたのを熱い牛乳の中に浸して...
寺田寅彦 「コーヒー哲学序説」
...頭にまいたさらし木綿は滲(にじ)みでる血で褐色(かっしょく)に染まっていた...
本庄陸男 「石狩川」
...さらし木綿に梅干汁をひたして天日に乾かし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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