...さらさら水の流るる響(ひびき)...
泉鏡花 「悪獣篇」
...さらさらと描いたものです...
上村松園 「螢」
...さらさらさらと鳴っています...
梅崎春生 「Sの背中」
...自分の座席で少しさらさら音をさせた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...澄みきった山水がさらさらと流れてる渓流に出る...
豊島与志雄 「山吹の花」
...さらさら読める学者が...
中里介山 「大菩薩峠」
...昨日炊(た)いて置いた飯をさらさらとかき込んでそれで元日の朝食は済んだわけだ...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...西風(にしかぜ)が乾(かわ)かしてはさらさらと掃(は)いて居(ゐ)ても洲(す)には猶(なほ)幾(いく)らか波(なみ)の趾(あと)がついて居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...さらさらとかすかな音を立ててもゐるのでした...
中原中也 「在りし日の歌」
...さらさら持とうか...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...さらさらと青畳に障(さわ)る音さえ聞える...
夏目漱石 「一夜」
...土気(つちけ)というものは更々(さらさら)ない...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...このうへ軍隊に御奉公なさる筋はさらさら之無かるべく存じ候...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...やがてさらさらと音をたてゝ引いて行つた...
水野仙子 「輝ける朝」
...さらさら鳴ったりしました...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...その日はまっ白なやはらかな空からあめのさらさらと降る中で虔十がたゞ一人からだ中ずぶぬれになって林の外に立ってゐました...
宮沢賢治 「虔十公園林」
...若葉はたえず風にさらさら鳴って...
室生犀星 「幼年時代」
...さらさらと紙の上に微かに走った...
吉川英治 「親鸞」
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