...さらば一時代の長さ幾何(いくばく)かと云へば...
芥川龍之介 「雑筆」
...第二九項 老樹の怒鳴大樹の老いさらばえたるものには...
井上円了 「おばけの正体」
...波型紙をさらにもう一枚の紙にのりづけしてあり...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...女魚(めな)さへとらざれば男魚(をな)は其所をさらず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...さらさらと乾いた音を立てながら...
薄田泣菫 「独楽園」
...さらにさらに独逸語が苦手なのである...
太宰治 「惜別」
...しかし映画的の取扱いがわりにさらさらとして見ていて気持のいい...
寺田寅彦 「映画雑感6[#「6」はローマ数字、1-13-26]」
...それとも死ぬまでも惑い悶(もだ)えて衰頽した躯(からだ)を荒野に曝(さら)すのが偉大であるか愚であるか...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...さらに一歩すすめて...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...またさらに五分間たった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...初めの年は廊下の吹きさらしの寒い所を選んで有り合せの顕微鏡で写真を撮ってみたのであるが...
中谷宇吉郎 「雪の話」
...猶更(なほさら)居(ゐ)にくい心持(こゝろもち)がした...
夏目漱石 「門」
...かなり纒(まとま)つた金をさらつた上...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二人を縛つて欄干に晒(さら)し物にする氣になるかも知れないぜ」「親分さん」「解つたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ですから、なおさら、私たちは、今のままで、幾分でもいい条件の下(もと)で労働したいと思うのです...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...さらにいろんなもめ事に加え...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...自分へことさら好意を持たない弘徽殿の女御の一族に恋人を求めようと働きかけることは世間体(せけんてい)のよろしくないことであろうとも躊躇(ちゅうちょ)されて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...わが宿の花しなべての色ならば何かはさらに君を待たまし右大臣から源氏へ贈った歌である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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