...なんぼあいつだつてそんな鞘当筋(さやあてすぢ)だけぢや人殺しにも及ぶまいぢやないか...
芥川龍之介 「南瓜」
...あたかも天地(あめつち)の呟(つぶや)き囁(ささや)くがごとく...
泉鏡花 「悪獣篇」
...塀のそとをときどき巡回の人が通るんだから」黒天使のささやき声が...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...どもりながら物語るささやかな一挿話である...
太宰治 「佳日」
...やはり気恥(きはず)かしさや僻(ひが)みもあり張り詰(つ)めた気も一遍(いっぺん)に折れた...
田中英光 「オリンポスの果実」
...自宅でささやかな宴を催しました...
豊島与志雄 「乾杯」
...傘屋(かさや)の看板に...
夏目漱石 「それから」
...ささやかな畑を拵(こしら)えて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...隣の部屋の元の鞘(さや)に返したが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...Kはささやいていった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...彼女はささやいたが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...本当の名はささやん...
山本周五郎 「青べか物語」
...ね」と徳さんは或るとき囁(ささや)き声で告げた...
山本周五郎 「季節のない街」
...粉雪に遮(さえぎ)られて、はっきりとは見えないが、その大きさや、からだつきや、林から出てじっと立停っている用心ぶかさで、それが「くびじろ」だということは、甲斐にはすぐわかった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...こんな碁会所なんて懲々(こりごり)だから――』そんな事を囁(ささや)いたきりだった...
吉川英治 「魚紋」
...武蔵の刀の鞘(さや)が料理人の胸元を突いていたので...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...そんなことしないだって」とカテリーナ・リヴォーヴナはささやいた...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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