...その硝子の冷さも何となくなつかしい...
石川啄木 「病室より」
...さも満足したように尾をふりました...
鈴木三重吉 「やどなし犬」
...高さも清水峠の方が二百米突(メートル)以上も抜いているから...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...途中(とちゅう)の風光の美しさも類のないものでした...
田中英光 「オリンポスの果実」
...けさも早起、おとなりの時計が五つ鳴つた...
種田山頭火 「松山日記」
...独立独行だ!」さも大きな独創的な考を得たように...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...さもなかりせば、クロノスと共に地底の暗に住む他のもろ/\の神明は、わが戰を聞きつらむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...」父はさも忌々しそうにそう云って...
豊島与志雄 「黒点」
...肱かけ窓によりかかつてどうだんの提灯を眺めたりしてたがすこしおちついてから「昨日はあたくしが悪うございました」とちやんと両手を畳についてさも後悔したらしくあやまつた...
中勘助 「銀の匙」
...次に春代が四谷(よつや)左門町(さもんちょう)で降りると...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...「奔馬の跳躍にさも似たり」と...
中島敦 「光と風と夢」
...石見守は腹心の家来石坂左門次(いしざかさもんじ)に命じて...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...さも先に喋(しゃべ)れというように頭を下げた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...さも困つたやうに胸をどきどきさせて涙をこぼしました...
村山籌子 「お姫さまと猟師」
...大きさもなく位置もなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...国の亡びた民の惨(みじ)めさも知ってるだろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...さも心地よげな鼾声(いびき)が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...(さもあろう)と...
吉川英治 「親鸞」
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