...「あのね」とさも大儀(たいぎ)そうに云った...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...普通の人間の鼻の三分の一の長さもない様に見えたし...
江戸川乱歩 「悪霊」
...自分の馬鹿さ加減も、見っともなさも、全部、正確に知っている...
太宰治 「新ハムレット」
...頂上に登ると草餅(くさもち)を売る茶店もあって...
徳田秋声 「縮図」
...さもないと、あたしどうしたらいいかわかりませんもの...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...それでも勘次(かんじ)は從來(これまで)よりも餘計(よけい)に費(つひ)やさねばならぬ穀物(こくもつ)に就(つ)いて彼(かれ)の淺猿(さも)しい心(こゝろ)が到底(たうてい)騷(さわ)がされねばならなかつた...
長塚節 「土」
...三田はさも自分のいたづらな心から...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...それはいつかの洪水でできてからもう余程の年を経たらしく高さも百尺はあった...
宮沢賢治 「あけがた」
...そこに彼女やその幼な馴染みにふさわしい美しさもあるようです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...寒さもそれほどではなくなります...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...さも軽侮に耐えない...
山本周五郎 「青べか物語」
...さもなければとっくにとびだしてしまうか...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...さも驚いたように云った...
山本周五郎 「ひとでなし」
...さもなくば何か大きな理由がなければ...
横光利一 「欧洲紀行」
...そして主人政職(まさもと)とただ二人きりで会った...
吉川英治 「黒田如水」
...嘘も平気で忘れうる人間の無恥と粘りづよさも...
吉川英治 「私本太平記」
...さもあろう」「また...
吉川英治 「新書太閤記」
...死の世界のような寂寞(せきばく)さも...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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