...少女心のすべなさには只わく/\してしまつて...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...答がずばりとでるその明快(めいかい)さには...
海野十三 「金属人間」
...おまけに師走なかばの空つ風の吹きすさぶ昨日今日の寒さには...
薄田泣菫 「独楽園」
...みんなが同じ赤と黄の華やかさにはしゃぎ切って急いでいる...
谷譲次 「踊る地平線」
...今朝、宿が豆腐屋だつたので、一丁いたゞいたが、何とまづい豆腐だつたことか、いかに豆腐好きの私でも、その堅さ、その臭さには、せつかくの食慾をなくされてしまつた...
種田山頭火 「行乞記」
...いったいいつまでこのおさだまりの記事をつづけるつもりであるのかその根気のよさにはだれも感心するばかりであろう...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...」「自分の鈍さには自覚があるのだが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...群集のこうした無関心さには...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...あの人の顔の固さには気づいていないんです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...こうした入念さにはほとんどそぐわなかったのだが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...実際モルモットの眼の色の変化の複雑さには宇津も...
北條民雄 「間木老人」
...その数の莫大さにはびっくりした...
山本周五郎 「似而非物語」
...そう主人のように底抜けな馬鹿さにはなかなかなれるものではなく...
横光利一 「機械」
...その拙(つたな)さには...
吉川英治 「私本太平記」
...さにはございませぬ」殿ノ法印は...
吉川英治 「私本太平記」
...この戒刀(かいとう)のはげしさには膏汗(あぶらあせ)をしぼられたものだった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...そのテキパキとした始末と早さには見ている者が感嘆させられる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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