...才能のはなやかさというようなものをたよりにする男たちの蠱惑(こわく)の力は...
有島武郎 「或る女」
...なにしろ太さといえば鉛筆の芯(しん)ぐらいで...
海野十三 「柿色の紙風船」
...それらの船室のうちでも、船尾に近い一室は、広さといい、調度といい、きわだって立派やかに飾られていた...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...その夜の芥川君には先年雑司(ぞうし)が谷(や)の墓地で見た時のような心弱さといったようなものは見えなかった...
寺田寅彦 「備忘録」
...矛盾のもつ悲劇的快さというようなものが...
中井正一 「美学入門」
...幼稚さといふ點では何時迄も子供なのであつて...
中島敦 「かめれおん日記」
...美しさといふ言葉では盡しきれません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...牛の声を待っている楽しさといったらなかった...
久生十蘭 「あなたも私も」
...ずつと上位に置いてゐるその美しさといふものは...
堀辰雄 「プルウスト雜記」
...その暗さといったら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...女らしさというものを...
宮本百合子 「美しく豊な生活へ」
...居心地よさというものを...
宮本百合子 「家庭創造の情熱」
...こういう手紙を貰える妻の幸福そしてこわさというものをしみじみと感じました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...文学の規模の狭小さというものに...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...観客層の低さという問題がある...
三好十郎 「恐怖の季節」
...何事もなしうる主権に離れた寂しさというようなものをお感じにならないであろうか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...荒れはつる朽ち木のもとを宿り木と思ひおきけるほどの悲しさという...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...バスの中で一しょになる人たちを見てもその朝の他愛なさといったら...
吉川英治 「俗即菩提」
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