...さて、すでに根本において自由競争を最も合理的な発展形式と認める以上、よき技術者の争奪は避くべからざる現象であって別に大騒ぎをするには当らない問題であると私は考える...
伊丹万作 「映画界手近の問題」
...さて、いよいよ次回の公判が、やって来たんです...
大阪圭吉 「あやつり裁判」
...さて、ところで一方、公判廷なんですが……いやこれが実は、その日の公判のうちに、判決を済(すま)してしまいたいって検事さんの予定だったんだそうですが、先刻(さっき)も申上げたようになるべく判決を遅くらしてくれって青山さんの註文で、菱沼さん、ムキになってネバり続けた甲斐あって、大分てまどり、結局判決は翌日に廻されることになったんです...
大阪圭吉 「あやつり裁判」
...さて、広く動物界を見渡すに、如何なる器官を取つて見ても、絶対に完全と名づくべきものは決して無い...
丘浅次郎 「固形の論理」
...さてどうする事も出来なかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...狸汁の運命から逃れて、やれ嬉しやと思ふ間もなく、ボウボウ山で意味も無い大火傷をして九死に一生を得、這ふやうにしてどうやらわが巣にたどりつき、口をゆがめて呻吟してゐると、こんどはその大火傷に唐辛子をべたべた塗られ、苦痛のあまり失神し、さて、それからいよいよ泥舟に乘せられ、河口湖底に沈むのである...
太宰治 「お伽草紙」
...さてその室(へや)に入るのだが...
田山花袋 「蒲団」
...さて市電市バスの同盟罷業だが...
戸坂潤 「社会時評」
...さてまたぐうんと低く沈んで行く...
中島敦 「環礁」
...――さて、私の話はこれで終ります...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「さて、改めて聴くが、お前はどこの誰だえ? 誰に頼まれてここへ入って来たんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――なか子にしても、さて、現実にぶつかつて見ると、年齢もとつてゐる、自分の躯のつかれもよく知つてゐた...
林芙美子 「朝夕」
...さて当日の会議には例の大悪魔が大演説をやりました...
宮原晃一郎 「悪魔の尾」
...さて御次に古庵様市川子成田鵜川(近得一書未報)諸君へ宜奉願上候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...さて逍遙子が審美學はいかに...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...さて目見を畢(おわ)って帰って...
森鴎外 「渋江抽斎」
...河北の兵糧奉行たる韓猛は、数千輛の穀車や牛馬に鞭を加えて、山間の道を蜿蜒(えんえん)と進んできたが、突然、四山の谷間から、鬨(とき)の声が起ったので、「さては?」と、急に防戦のそなえをしたが、足場はわるし道は暗いし、牛馬は暴れだすし、まだ敵を見ぬうちから大混乱を起していた...
吉川英治 「三国志」
...それだけでもよほど自分が楽になるから」「さては...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索
