...野見さん父子はさっぱりしたもので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...さっぱりしたひとなのですが...
太宰治 「千代女」
...皆こんなにさっぱりした...
太宰治 「パンドラの匣」
...レオナルド・スミスのやせたさっぱりした姿が...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...落ち着いてさっぱりした性質のためである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...実にさっぱりした気持だ...
豊島与志雄 「千代次の驚き」
...油気の少いさっぱりしたものではあるが...
豊島与志雄 「女客一週間」
...さっぱりした土地になった...
豊島与志雄 「ものの影」
...かえってさっぱりした短句調であしらうものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...間もなく、むこうのほうで手洗鉢(ちょうずばち)の柄杓(ひしゃく)をガチャガチャいわせていたが、のそのそと戻って来て、「これで、さっぱりした、さあ、代ろう」神妙なことを言いながら、例の欄間のほうに眼をやっていたが、なにを見たのか、とつぜん、おッと低い叫び声をあげた...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...二十年の瘧(おこり)がいっぺんに落ちたようにさっぱりした...
久生十蘭 「予言」
...とうもろこしの影法師(かげぼうし)を二千六百寸も遠くへ投げ出すころからさっぱりした空気をすぱすぱ吸って働き出し...
宮沢賢治 「カイロ団長」
...ああさっぱりしたもんさ...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...細君が日向の小石のような暖くて乾いてさっぱりした小説をかいていると...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...さっぱりした気質ね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼女はさっぱりした姿で...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...いつも垢(あか)のつかないさっぱりした物を着ていたし...
山本周五郎 「季節のない街」
...やっとさっぱりした...
山本周五郎 「やぶからし」
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