...自分の健脚(けんきゃく)に任(まか)せてさっさと友を置(お)き去(ざ)りにして行ってしまいそうに思われる...
伊藤左千夫 「廃める」
...さっさと出かけようぜ」正太は...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...さっさと帰ってしまった...
大阪圭吉 「闖入者」
...歳柄もなく口笛などを吹きながらさっさとアスファルトの上を歩き続けて行った大月は...
大阪圭吉 「花束の虫」
...さっさと寝てしまったが...
太宰治 「パンドラの匣」
...……(腹だちまぎれにハンカチを引裂く)何をポカンと立ってるんです? さっさと出てらっしゃい!スミルノーフ さようなら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...先へさっさと歩いて袖切坂を上って行きます...
中里介山 「大菩薩峠」
...さっさと松の木の間へ姿を隠してしまったから...
中里介山 「大菩薩峠」
...さっさとブチまけてしまいな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さっさと自分たちの天幕へ引き上げてしまった...
久生十蘭 「地底獣国」
...最後の竜田丸でさっさと日本へ帰ってきた...
久生十蘭 「復活祭」
...こんなわからず屋、相手にしたって、仕様あらへん」桃色傘の女は、ぷんぷんとふくれて、靴で、石炭の黒塵をまきあげながら、さっさと、桟橋の方へ、去って行った...
火野葦平 「花と龍」
...その娘の肩を子の方へ押す様にして引き合わせるとさっさと主屋の方へ行って仕舞った...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...さっさと引き越すのだと云うのである...
森鴎外 「雁」
...さっさと我々の土地を撤退されるがよい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...答えてさっさと降(お)りて来られると謂うのは...
柳田国男 「海上の道」
...お帰りと云ったらさっさと帰るんだよ」「困ったなァ」S=茶店の表で次郎長と石松...
山中貞雄 「森の石松」
...下駄をつっかけてさっさと外へ出ていった...
山本周五郎 「陽気な客」
便利!手書き漢字入力検索