...さっさと立ち上って勝負をしろ...
芥川龍之介 「伝吉の敵打ち」
...さっさと行って下さらないじゃ...
泉鏡花 「婦系図」
...西洋人の会ならさっさと先立ちになってお出ましになりますそうですから...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...貴方もさっさと転向をやったらどう? キールン・ホテルで私に背中を向けて...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...さっさと私は歩く...
太宰治 「父」
...路(みち)へあがって来て勘作に礼を云ってさっさと前方(むこう)へ往ってしまった...
田中貢太郎 「ある神主の話」
...そこらあたりさ」山西はさっさと往って女といっしょに出て往った...
田中貢太郎 「水魔」
...予定があると云って彼はさっさと仕度をしてしまった...
豊島与志雄 「過渡人」
...自分だけさっさと出て行ってしまいます...
中里介山 「大菩薩峠」
...さっさと行ってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...さっさと札幌へ帰り...
中谷宇吉郎 「大雪山二題」
...御苦労で御座るな」さっさと仕事を運びました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...お前はさっさと自分の部屋に帰れ...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...さっさとかき込ませるような食べ方をさせることがよくあります...
羽仁もと子 「女中訓」
...「さっさと主人に言いつけるがいい...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...――けれど、まさかそこへ、監獄馬車がとびこんで、それから、見つかろうとは思わないから、悠長(ゆうちょう)に構えこんでいたものサ」――聞いているうちにも、しじゅう動いているトム公のすばやい眼が、居留地を巡回する警官のすがたを四ツ辻に見つけて、「いけねえ、木刀が来たよ」お光は、ちょっと振(ふ)り顧(かえ)ったけれど、まだ落着いて、「李鴻章に、首でも縊(くく)られると、わたしだって、お小費(こづか)いに困るからね」そう言って、さっさと、曲がって行った...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...存分に」云い捨ててさっさと...
吉川英治 「新書太閤記」
...さっさと粉を入れるんだ...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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