...公然と戦場で彼の敵と相対峙(あいたいじ)するのは正気の沙汰(さた)ではなかった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...それから左端(さたん)を望生(ぼうせい)...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...全く沙汰(さた)のかぎりといわざるを得ないのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...先方から何の音沙汰(おとさた)もないと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...―――暫く御ぶさたしていました間にいつか今年も好季節になり六甲の山に日々霞が棚引(たなび)くようになりました...
谷崎潤一郎 「細雪」
...でなければ無沙汰(ぶさた)の詫(わ)びぐらい...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...たった一人の倅(せがれ)佐太郎(さたろう)が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...六月給(げつきう)の八圓(ゑん)はまだ昇給(しようきう)の沙汰(さた)も無(な)し...
樋口一葉 「われから」
...どうにもてもちぶさたでしようがないので...
久生十蘭 「キャラコさん」
...さすがに事の大仰(おおぎょう)になるのに遠慮されて御無沙汰(ごぶさた)を申し上げているとこんなことをおりおり歎息(たんそく)しておいでになるのでございます」などと中納言は申し上げた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...俗称久太郎(ひさたらう)なり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...運之助は寛政八年に真野竹亭が易の「純粋精也」より取つて正粋(まさたゞ)の名を献じた棕軒の嫡男である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...(手持無沙汰(ぶさた)に...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...以後のぶさたの詫びなどあって...
吉川英治 「私本太平記」
...千種(ちぐさ)忠顕と坊門ノ少将雅忠(まさただ)らが...
吉川英治 「私本太平記」
...政孝(まさたか)どの...
吉川英治 「新書太閤記」
...またしばらく、手持ちぶさたに、もじもじしていると、「お綱、今のうちに、髪をなおしてくれぬか」と、弦之丞のほうから渡りに舟の頼みが出る...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...正気の沙汰(さた)ではない...
和辻哲郎 「世界の変革と芸術」
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