...茶坊主大場重玄(おおばじゅうげん)を把らせて見よと御沙汰(ごさた)あり...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...この場合「や」の字の働きはどうかというとそれは別に「や」に感嘆とか嗟嘆(さたん)とか疑問とかいう意味があるわけでなく...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...とんとごぶさただそうだし...
太宰治 「正義と微笑」
...それまで手持無沙汰(ぶさた)にしていた幸子達の方へこなしながら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...いつ迄立っても城からは何の沙汰(さた)もなく...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...音沙汰(おとさた)もなく行ってしまったのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...御目に懸(かか)っていろいろ今までの御無沙汰(ごぶさた)の御詫(おわび)やら...
夏目漱石 「野分」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...さし置(おき)がたき沙汰(さた)とにかくに暄(かしま)しく...
樋口一葉 「われから」
...御用があるから出て来いと一番始めに沙汰(さた)のあったのが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...何ほど年を取(とっ)ても互(たがい)に理窟らしい議論は無用の沙汰(さた)である...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...そしてあらためて私に無沙汰(ぶさた)の詫(わ)びやら...
堀辰雄 「花を持てる女」
...「いずれ開拓使からお沙汰(さた)がありましょう...
本庄陸男 「石狩川」
...ただ句調のたるまぬ処は必ず老練の上の沙汰(さた)なり...
正岡子規 「俳諧大要」
...領主佐竹右京大夫義堯(さたけうきょうのたゆうよしたか)は...
森鴎外 「渋江抽斎」
...佐多梅所(さたばいしょ)に頼んだ...
山本周五郎 「竹柏記」
...それは亡き下野守の弟に当る中務大輔忠知(なかつかさたいふただとも)が...
山本周五郎 「日本婦道記」
...彼はかつて老いたる偏盲(へんもう)に嗟嘆(さたん)させた...
和辻哲郎 「享楽人」
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