...――暫くはさすがの峨眉山(がびさん)も...
芥川龍之介 「杜子春」
...味方もさすがに色めきたって応戦の気配が動きすわ乱闘とみえたが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...さすがに感心させられるが...
薄田泣菫 「木犀の香」
...そこで、米友は、誰のなんらの怪しみにもでくわさずして、手早く荷物を取って肩にかけ、杖槍を拾い取って、飛び立ったが、さて、行かんとする周囲は、踊り連の妙(たえ)なる手ぶりで、蟻も通わせぬようになっているから、さすがの米友も、その一方を突破するに当惑しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...この場合、さすがの二人も、上と下とで、かけ合わせる鳥類の猛絶叫のために、完全に圧倒せしめられたようなものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...さすがに放(はふ)つても置けません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...× × ×「さすがは錢形の親分だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さすがに老巧な物の考えようをします...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...銭形の」平四郎はさすがに打ち萎(しお)れておりますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さすがに強いことも言へません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さすがに腰を拔かして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さすがの平次も踏込みようはありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さすがに幾久雄はためらいましたが...
野村胡堂 「天才兄妹」
...さすがに子供の数だけはふえていった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...さすがにそのほうを見入っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それにはさすがの毒牙も持て余した...
吉川英治 「剣難女難」
...城門にはいって、留守の将士の出迎えにかこまれ、駒の背から降りると、さすがの家康も、ほっと、満身で吐息(といき)をついた...
吉川英治 「新書太閤記」
...流石(さすが)に彼女にはあの時はあゝであつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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