...さすがに淺草(あさくさ)の兄(にい)さんである...
泉鏡太郎 「十六夜」
...さすがの政さんも今までお前さんのうわさをしていたのさとは言いかねて...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...さすがにほかの者たちよりは落ちついており...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...だんだんそんな工合(ぐあい)に書き足さすのんで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...徒歩に來りてトロイアに功名得さすべかりしを...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...さすがに家内何処となく潤(うるお)うて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...さすが発見者レントゲン教授がこの不思議な線に命名するのに未知数エックスをかぶせたほどあって...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...そこではさすがにゆっくりと膳につく気も出なかった...
夏目漱石 「それから」
...平次もさすがにそれ以上は遠慮しなければなりませんでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――遉(さすが)に曲者も僞物(にせもの)の髷とは氣が付かなかつた」「ハツハツハツ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...流石(さすが)のお金も...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...私は手工藝を以てこれを代表さすことが至当だと考えます...
柳宗悦 「民藝の性質」
...流石(さすが)は独逸の学者だけあると感心しながら……...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...さすが大円房の四天王随一と云われた人物だけあって...
吉川英治 「剣難女難」
...さすがに寂しげに...
吉川英治 「三国志」
...はやくもこのへんまで斥候の手がまわってきたとはさすが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...さすがに偉い』『そうかな』『藩外藩内のあの空気に捲(ま)き込まれないところが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「老いても流石(さすが)は兵法の達人よ」と...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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