...都大路(みやこおほぢ)の流離(さすらひ)よ...
ポオル・クロオデル Paul Claudel 上田敏訳 「頌歌」
...そのあいだ、さすがのX号も、深刻(しんこく)な顔つきになって今にも脳貧血(のうひんけつ)を起こしそうになった...
海野十三 「超人間X号」
...さすが動乱している会衆も...
中里介山 「大菩薩峠」
...さすがに眉をくもらせて...
中里介山 「大菩薩峠」
...「あッ」さすがに驚きの声をあげました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「あれは?」ガラツ八はさすがに見逃しませんでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さすがの平次も全く豫想しなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人をハツとさすのは...
原民喜 「ガリヴア旅行記」
...「お屋敷の名は申さぬが、その御息女、やんごとなき方にお仕え申しておるうち、雪之丞の甘言にたぶらかされ、只今のところはお行方(ゆくえ)知れず、おん里方としては、御主人方にはすまぬ儀となり、八方、御当惑――拙者どもも、お案じ申し上げておるのだが、未だに、いずくに身を隠されたか、皆目、あてがない――」平馬は、雪之丞呪(のろ)わしさのあまり、三斎屋敷の秘事を――浪路(なみじ)失踪(しっそう)について、その一端を洩(も)らしたものの、さすが、屋敷名を出すことはしなかった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...さすがに不死身で絶気のあとでは...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...さすがの大帝国も大帝不慮の崩御とともに瓦解したのであるが...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...さすがに心配しながら...
宮原晃一郎 「ラマ塔の秘密」
...その上の大御馳走となれば六十四碗のお料理が出ます」大原もさすがに驚き「ヘイ...
村井弦斎 「食道楽」
...さすがにこの点に関しては...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...單なる生活力をさすのである...
吉川英治 「折々の記」
...さすがの秀吉もつかれたか...
吉川英治 「新書太閤記」
...討死は、覚悟だが、その死を、できるだけ有効にして死なねばならぬ」「おお、さすれば、長久手(ながくて)にある殿の軍勢も、充分、備えをあらためて、秀吉を待つ余裕を生じるわけだの」「そのことよ」と、平八郎忠勝は、馬のくらをたたいて、うなずいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...泳ぐような恰好をして馳戻(かけもど)って来て『クク倉さんだ……』がたがた顫(ふる)える手でその首を指さすのです...
蘭郁二郎 「穴」
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