...とうとう小刀(さすが)を打(う)ち落(おと)しました...
芥川龍之介 「藪の中」
...あのばけもの馬がりっぱな馬になったぞ」「さすがに清兵衛(せいべえ)は馬を見る目がある...
安藤盛 「三両清兵衛と名馬朝月」
...さすがは少年探偵団の団長じゃ...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...「お酌をさすがよかろう」従者がお作に云った...
田中貢太郎 「妖怪記」
...さすが剛気のおん大将でござります...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...さすがのキシさんも弱ったようでした...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...平素はあんなに穏かだった叔父(おじ)のゴットフリートもさすがに怒って...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...常磐亭から小石川指ヶ谷町(さすがやちやう)の寄席にかはつた...
永井荷風 「雪の日」
...しかもいちど始めたら、一時間の間は、寸刻も目がはなせないので、撮影が完了するころには、さすがの豪傑も、だいぶ参るようであった...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...さすがの迷亭もこの不意撃(ふいうち)には胆(きも)を抜かれたものと見えて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この男の毒氣に中てられて、さすが、探索の意氣込も挫(くじ)けたのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...憎(に)くしと思(おも)へど流石(さすが)に義理(ぎり)は愁(つ)らき物(もの)かや...
一葉女史 「大つごもり」
...さすがの顎十郎もあっけにとられて眺めていると...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...その策略に乗らなかったのはさすがだ...
久生十蘭 「魔都」
...さすが手が早いですね」「何のことかな?」「もっと率直になられてもいいんじゃありませんか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...流石(さすが)に堪忍(かんにん)強いヒョロ子にも我慢しきれなくなって云いました...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...さすがにピシッと出来ていて...
三好十郎 「好日」
...さすが戦場のちまたで鍛(きた)えあげたほどだけあって...
吉川英治 「神州天馬侠」
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