...桜木町(さくらぎちょう)の赤木の家へ行った...
芥川龍之介 「田端日記」
...今度はその眼を桜草(さくらそう)の鉢へやると...
芥川龍之介 「路上」
...高いさくらの木のむこうにはいってしまうまで...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...いつかは花のさくら木の咲いた小枝で北海(きたうみ)のはなしを聞こと思へども...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...さくらいろにほんのりと上気しています...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...あさくらどのも両家のあいだにやくそくのあるのをよいことにして...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...山ばかりなる月のあすはかへらうさくらちるちつてくる山行水行はサンコウスイコウとも或はまたサンギヨウスイギヨウとも読まれてかまはない...
種田山頭火 「草木塔」
...・なみおとのさくらほろほろ・春の夜の近眼と老眼とこんがらがつて・伊豆はあたゝかく死ぬるによろしい波音・湯の町通りぬける春風四月十九日 雨...
種田山頭火 「旅日記」
...桜田門(さくらだもん)付近馬場先門(ばばさきもん)付近はほとんど人で埋めらるるくらいであったという...
田山花袋 「田舎教師」
...畑の中でさくらんぼうを食べてる者もいる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わたくしが小学生のころには草花といえばまず桜草(さくらそう)くらいに止(とどま)って...
永井荷風 「葛飾土産」
...すでにさくらの咲くころとなり...
萩原朔太郎 「酒場にあつまる」
...さくらそう...
原民喜 「夢と人生」
...櫻町(さくらまち)の殿(との)は最早(もはや)寢處(しんじよ)に入(い)り給(たま)ひし頃(ころ)か...
樋口一葉 「軒もる月」
...柳さくら垣根つゞきの物しづかなる處に...
樋口一葉 「花ごもり」
...さくらの花道さくらの花道(はなみち)花のかげ白いほんぼり灯(ひ)がとぼる...
水谷まさる 「歌時計」
...佐々内蔵助(さっさくらのすけ)...
吉川英治 「新書太閤記」
...それにつけて狗気殺(いぬじらし)(これは私の郷里の養鶏の道具で台板の上に柵欄(さくらん)がとりつけてあって...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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