...中には行くさきざきまで気遣って...
井上円了 「おばけの正体」
...嫁入のさきざきで子供を四人も生んだけれ共みんな女なんで出る段につれて来てその子達も親のやっかいになって育て居たけれどもたえまなくわずらうので薬代で世を渡るいしゃでさえもあいそをつかして見に来ないのでとうとう死ぬにまかせる外はない...
井原西鶴 宮本百合子訳 「元禄時代小説第一巻「本朝二十不孝」ぬきほ(言文一致訳)」
...平靖号の行くさきざきへ配布して...
海野十三 「火薬船」
...いくさきざきの小学校へ転入して...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...ゆくさきざきで人は彼女を私の妹と思ったり...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...おまえのさきざきのことをかんがえて...
高山毅 「福沢諭吉」
...これは東妙和尚から授けられて、これによって、行くさきざきで、与八独特の彫刻を試みて、それで世渡り、旅稼ぎをしようとの用心にほかありません――行き行きて、その翌日、大菩薩峠の麓まで来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...あなたのいくさきざきまで追いかけていく義務なんかありません...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ソリャもう行(ゆ)く先々(さきざき)でうるさいように云(い)う者はあれども...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...先々(さきざき)心配ないように見えるが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...それからスルスルと行くさきざきにむずかゆい感じを起させながら胸を這って袖口から出た...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...いくさきざきで、楽しそうな歌声がひびいてきます...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...ニールスはいくさきざきで...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...仙太のさきざきを考えてみたって...
矢田津世子 「凍雲」
...ゆくさきざきで、たちまちその支配役が手を挙げるのである、躰操をするのではなく降参するという意味で...
山本周五郎 「思い違い物語」
...これから行くさきざきの異国で...
横光利一 「旅愁」
...ゆくさきざきに戦(いくさ)のある世の中だ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...行くさきざきで風景を賞し...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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