...随所にゐる虱をてんでに茶呑茶碗の中へ...
芥川龍之介 「虱」
...てんでに椅子をすり寄せながら...
芥川龍之介 「魔術」
...町の娘さん達はてんでに茶碗を持って刷いて貰いに行った...
上村松園 「京のその頃」
...てんでに科学力を備え...
海野十三 「『火星兵団』の作者の言葉」
...てんでに帯の間から燐寸(マッチ)を出し...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...てんでに何かを考えて...
江戸川乱歩 「疑惑」
...てんでに幾つもの手錠を持って...
大杉栄 「続獄中記」
...職工達はてんでに自分の生活(くらし)向きを正直に書き出した...
薄田泣菫 「茶話」
...老公とうち解けて会つてくれるのはまづ自分だけだといつたやうな事をてんでに吹聴するのはをかしなものだ...
薄田泣菫 「茶話」
...てんでに出たい方面に出て行く友だちがこのうえもなくうらやましかった...
田山花袋 「田舎教師」
...生徒たちはてんでに走りまわり...
壺井栄 「二十四の瞳」
...一同の子供はてんでに石を一つずつ持っているのである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...てんでに、椰子(ヤシ)の果(み)の外皮を剥(む)いたものを腰にさげているのは、飲料なのである...
中島敦 「環礁」
...何か勝手なことをてんでに話合ってゐた...
原民喜 「霧」
...てんでに勝手なことを考へはじめました...
宮沢賢治 「気のいい火山弾」
...てんでに息をつくように...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...てんでに自分の職業を遣って...
森鴎外 「かのように」
...三人は唯だてんでに微笑を含んだまま...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??