...叔母さんたちやその他の人たちでもみんなその当推量をしててんでに怒つたり恨んだりしてゐるのです...
伊藤野枝 「従妹に」
...その群衆はてんでに荷物をもって...
海野十三 「空襲警報」
...てんでに席を立って...
海野十三 「空襲葬送曲」
...そこで、相談のうえ、くらの中へはいってみることにして、ひとりの刑事が、アパートの二階にかけもどり、鉄ごうしを上にあげるボタンを押し、課長と、ふたりの係長とが、用心のため、てんでに、ピストルをかまえて、ひらいた扉の中へ、はいっていきました...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...彼等はてんでに訳の分らぬことを叫びながら...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...てんでにピストルをかまえて...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...てんでに側(そば)に居る芸妓(げいこ)の膝に紙包みを投げ出した...
薄田泣菫 「茶話」
...老公とうち解けて会つてくれるのはまづ自分だけだといつたやうな事をてんでに吹聴するのはをかしなものだ...
薄田泣菫 「茶話」
...てんでにぶらぶら歩きはじめた...
太宰治 「富嶽百景」
...てんでに変てこな輓具でがんじがらめにされながら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...少女たちはてんでに嘆声を放つ...
原民喜 「壊滅の序曲」
...」みんなはてんでに叫びました...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...てんでに出て何か買って来て...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...てんでにしなくてはならぬ事がありますから...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「そこのところに生じて来る心がてんでに誤りを冒すから...
横光利一 「旅愁」
...見送りの人影は、てんでに、口へ手をかざして、彼に餞別(せんべつ)の「ことば」を送った...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...三人は唯だてんでに微笑を含んだまゝ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...途中で用意した蝋燭をてんでに點して本道から温泉宿の在るといふ川端の方へ急な坂を降りて行つた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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