...「さかしらは御無用じゃよ...
芥川龍之介 「邪宗門」
...人のさかしらに仕を罷めて浪人の身となりさがりたる時...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...36さかしらに みづからをほこりしはかなさに くづほれ 無明の涙に さめざめとよみがへる薔薇の花...
大手拓次 「藍色の蟇」
......
種田山頭火 「其中日記」
...私は今ひとりになって世のさかしらな人びとに愚かな己(おのれ)の姿を見る苦しみからのがれ...
中勘助 「島守」
...ですから、外から起る波風の点におきましては、大安心のようなものでございますけれども、米友さんの胸の中に、波風が起ったばっかりに、舟がこの通り行方をあやまってしまいました、この舟で、この方向へ漕いでまいりましては、決して私共の心願のある竹生島へ着くことはできませんでございます」百三十四弁信が、さかしら立って、息もつかずまくし立てるので、さすがの米友も啖呵(たんか)を打込む隙(すき)がないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...さかしら口は措(お)きにして...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...誰が讒言(さかしら)に動かされてか打捨て給ふ情なさよ...
樋口一葉 「雪の日」
...何という美しさかしら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...さかしら立てて聞かして貰うのは...
三好十郎 「斬られの仙太」
...さかしら立てて聞かしてもらうのは...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...(c)世の人が詭弁を弄してさかしらぶるのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...さぞさかしらに聞えることでしょうけれど...
山本周五郎 「日本婦道記」
...疑いと云わなければさかしらだてである...
山本周五郎 「日本婦道記」
...非人風情の賢明(さかしら)ぶりを感心すると同時に...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...どれほどの高さかしら...
横光利一 「旅愁」
...ここは心のふるさとかひさの思ひに詣づれば世にさかしらの恥かしくうたゝ童(わらべ)にかへるかな木炭車...
吉川英治 「随筆 新平家」
...さかしらな顔してこの偉(おお)いなる大人(おとな)にたてを突いて来ただろうか...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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