...水の中へまっさかさまにひき落とされる画面を覚えている...
芥川龍之介 「追憶」
...短い白髪(しらが)を倒(さかさま)にして...
芥川龍之介 「羅生門」
...片鐙(かたあぶみ)をはずして倒(さかさま)に落ちそうにさえ思われた...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...骸骨のひとりが、その黄金どくろを、さかさまにして、後頭部の首にちかい部分を上にし、グッと目を近づけて、そこをみつめました...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...まつさかさまに落ちました...
鈴木三重吉 「一本足の兵隊」
...「さかさまにかけたのは僕なんだよ...
薄田泣菫 「茶話」
...「はっきりさかさまなら...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...躯(からだ)を逆様(さかさま)に巣の下側に取り付いて仕事をしていた...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...ひょっとこれがさかさまで...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...立木の中にまっさかさまに飛び込んでゆくのが見えた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...まっさかさまに落下する急流のほかにはどこにも見られぬような速さで...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...さかさまに梯子段からでも落つこちたまゝのやうなかたちで...
牧野信一 「お蝶の訪れ」
...湯へさかさまに入ると下げる故人小せん...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...(急いで下りるつもりで砂をふみ外(はず)して真逆様(まっさかさま)に落ちたと思うと夢が覚めた...
正岡子規 「初夢」
...辷り出して無限の空間に真逆様(まっさかさま)に落込んだ...
夢野久作 「怪夢」
...二人の身体は逆様(さかさま)に馬の上から墜落すると...
横光利一 「日輪」
...さかさまごとがあるもんか」「ですけれど...
吉川英治 「神州天馬侠」
...束(たば)になってまッさかさまに下へ――...
吉川英治 「神州天馬侠」
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