...さかさまにつき落とされた...
芥川龍之介 「偸盗」
...逆八(さかさ)の字の髯(ひげ)を掻きむしつて悶々する者は...
石川啄木 「閑天地」
...倒(さかさま)に同一(おなじ)光を敷くのであった...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...(馬の背に裳(もすそ)を掻緊(かいし)む)倒(さかさま)に落ちて落ちて...
泉鏡花 「海神別荘」
...さかさにぶらさがっているのである...
海野十三 「超人間X号」
...前とは順序を倒(さかさま)にして...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...桝をさかさにしたり叩(たた)いてみたり...
太宰治 「新釈諸国噺」
...何かかさかさとやっていたが...
田中貢太郎 「地獄の使」
...沙塵の堆は深くして長く逆(さかさ)に立てる彼...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...あなたなんかはさかさに振っても鼻血も出やしないけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...悉皆(みんな)利口(りこう)んなつてつから俺(お)らがにや分(わか)んねえが」「深(ふか)く耕(うな)つちや逆旋毛(さかさつむじ)立(た)てる見(み)てえで行(や)りつけねえぢやなんぼ大儀(こえ)えかよなあ...
長塚節 「土」
...内地の各地に逆(さかさ)に歩く幽霊が出ると云う話のあるのも...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...倒樣(さかさま)になつてゐる外に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...運河の中へまっさかさまに跳び込んだ...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...何とも云はれない激しい憤怒がさかさまに足の方から逆上してくることをかんじた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...倒(さかさ)に水底から生えているが...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...そしてかさかさに乾いていた...
山本周五郎 「青べか物語」
...それに使用した藁切庖丁(わらきりほうちょう)――――寝台から逆様(さかさま)に飛降りて自殺した患者の亀裂した頭蓋骨――――女房に擬して愛撫した枕と毛布製の人形――――手品を使うと称して...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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