...紙袋は彼の抒情詩を横だの逆様(さかさま)だのに印刷してゐた...
芥川龍之介 「詩集」
...熱のために口びるがかさかさになって...
有島武郎 「或る女」
...軽く開いた唇(くちびる)は熱い息気(いき)のためにかさかさに乾いた...
有島武郎 「クララの出家」
...機首をさかさまにしてひゅーっとまいさがる...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...たゞそれだけではまさかさういふ推断は出来なかつた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...「かれの肩(かた)には悪魔(あくま)の仲間(なかま)である印として逆(さかさ)十字の斑点(はんてん)がある...
アーネスト・トムソン・シートン 薄田斬雲訳 「動物物語 狼の王ロボ」
...ちょうど蛤(はまぐり)を倒(さかさ)まにした形の...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
......
種田山頭火 「其中日記」
...荒川が急に逆様(さかさま)に流れ出したと思ったら...
寺田寅彦 「ゴルフ随行記」
...彼は思わず乏しい財布を倒(さかさ)にして了うた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...かさかさと枯葉の音がする...
豊島与志雄 「月明」
...かさかさと干乾びた音が何処かでする...
豊島与志雄 「反抗」
...喬木(けうぼく)が遮(さへぎ)り立(た)つて其(そ)の梢(こずゑ)に蒼(あを)い空(そら)を見(み)せて居(ゐ)る庭(には)へすら疾風(しつぷう)の驚(おどろ)くべき周到(しうたう)な手(て)が袋(ふくろ)の口(くち)を解(と)いて倒(さかさ)にしたやうに埃(ほこり)が滿(み)ちてさら/\と沈(しづ)んだ...
長塚節 「土」
...真逆様(まっさかさま)に四番目の男の傍(そば)を遥(はる)かの下に落ちて行った話などが...
夏目漱石 「それから」
...けれども一二〇七米と記された馬坂澤(まさかさは)の合流點迄は行かれる事と信じて下つて行くと...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...眞(ま)つ逆樣(さかさま)に引くり返つて了ひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いつもかさかさしていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...かさかさな鼻腔の奥を鳴らしてカッと痰(たん)をすれば...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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