...それをさえぎるのはときおり鳥がさえずる声だけだ...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...そうこうするうちにイワツバメがわたしの伐採地のうえでさえずるのが聞かれた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ウグイスという鳥は春のはじめは里の方に多くいるもので人家の庭などでさえずるが...
高村光太郎 「山の春」
...リュクサンブールの園の木の間にさえずる小鳥...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...小鳥のさえずる声が聞こえていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...五月にさえずる鳥の声をきくこともないだろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...木の間にさえずる小鳥の歌やどこかの家からもれる子供の声などに耳を傾け...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...空色の香紫欄花(ジロツフレ)に瑠璃草(ミオティス)で作った鳥籠の中でさえずるのは駒鳥にあらで...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...それが考えもしないで口を突いて出て來る言葉を小鳥がさえずるようにしやべる...
三好十郎 「肌の匂い」
...小鳥のように多弁にさえずる話も根本になっていることは処世難である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...池の水鳥も自由に場所を変えてさえずる時に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...春のうららかな日のもとで池の水鳥が羽を並べて游泳(ゆうえい)をしながらそれぞれにさえずる声なども...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...部屋の中でもヒバリのさえずる声が聞こえます...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...迦陵頻伽(かりょうびんが)の声ともきこえる山千禽(やまちどり)のチチとさえずる朝(あした)――根本中堂(こんぽんちゅうどう)のあたりから手をかざして...
吉川英治 「親鸞」
...小禽(ことり)のさえずる赤松の林の奥へ...
吉川英治 「親鸞」
...たえずペチャクチャとさえずるお供の方の風俗や...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...越後屋でございます」「お馴染(なじみ)の鍵(かぎ)屋はこちらでございます」喋々(ちょうちょう)とさえずるばかりでなく...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...花が散ると眠り鳥がさえずると飛び上がる...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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