...小鳥のさえずりとか...
オー・ヘンリ O. Henry 大久保ゆう訳 「罪と覚悟」
...彼がわたしの巣のなかから聞くかもしれないわたしの含みわらいとそとにもらさぬさえずりとをもったのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...今まで聞いたことのないような不思議なしのび笑いとさえずりと声の旋舞と喉をならす音とをつづけた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...戸外では雀(すずめ)が百囀(ももさえずり)をしている...
田山花袋 「田舎教師」
...小鳥等は玩具(おもちゃ)のような庭の木々の中でペチャクチャとさえずり合った...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...それは川面(かわも)の漣波(れんぱ)に、蘆荻(ろてき)のそよぎに、昼顔の花に、鳥のさえずりに、ボロ服とボロ靴(ぐつ)にあるのではないか...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...下界の人々に天の光明を語ってきかせる歌をさえずりながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あああのうるわしいやさしい可憐(かれん)な娘ら、花の帽子をかぶり、歌いさえずり、家の中に清らかな気を満たし生きたる香のようであり、地上における処女の純潔さで天における天使の存在を証する者、ジャンヌやリーズやミミ、諸君の恵みであり誇りである愛すべき正直なる者、彼女らが飢えんとするのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...片言(かたこと)交じりにしゃべりさえずり笑い...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ホーホケキョ ホーホケキョ うぐいすは梅の枝にとまって二声三声さえずりました...
原民喜 「うぐいす」
...鳥が庭でさえずり始めている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...鳥はまわりの樹々にさえずり...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...鳥のさえずりが聞えてくる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...小鳥のさえずりが聞こえ始めた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この朝ぼらけの鳥のさえずりを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...可哀らしい囀(さえずり)の声を聞いて...
森鴎外 「雁」
...先生」「太夫元の先生」「曲独楽(きょくごま)の小屋にいる易者の先生」「先生ッてば」「寄ってらッしゃいよ」鬼灯(ほおずき)を舌に浮かせてさえずりました...
吉川英治 「江戸三国志」
...と山千禽(やまちどり)のさえずりが聞こえるから...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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