...「早速(さっそく)ご用件を承(うけたまわ)りましょう」「はァ有難とう存じます」婦人は帆村の切り出し方の余りに早いのにちょっと狼狽(ろうばい)の色を見せたが...
海野十三 「爬虫館事件」
...自転車に乗ったご用聞きらしい小僧が通っていった...
江戸川乱歩 「影男」
...むかし、お金持ちの人が、これだけ大じかけなあなをほっても見つけることのできなかった、幕府のご用金が、落盤のおかげで、小林少年とポケット小僧によって発見されたのです...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...何かご用なのですか...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...せいぜいご用心なさいよ...
江戸川乱歩 「大金塊」
...わたしにききたいことがあるとか? どういうご用でしょうね?」と...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...「亭主になんのご用がありましたの?」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ご用でしたの」「このへんまで...
久生十蘭 「あなたも私も」
...ご用はそれだけ? それで...
久生十蘭 「金狼」
...どうかご用心下さいませ」王女が乳白色の肩を無造作にすぼめて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...「拙者どもに何かご用とおおせられるか?」「お国のために」と堀は力を入れ...
本庄陸男 「石狩川」
...空腹と疲労のために青ざめた顔をして、右手で刀を杖に突いている)仙太 (黙って自分を睨んでいる水木に)ああ水木先生、何かご用で、なに、今井さんが先生が此方で呼んでいらっしやるからっていってね……...
三好十郎 「斬られの仙太」
...なんのご用かな」僧は言った...
森鴎外 「寒山拾得」
...ご用に立つことのある日には...
吉川英治 「黒田如水」
...ご用がおすみなされましたら...
吉川英治 「剣難女難」
...鷲もご用に立つとおもって申したのだ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...早駕(はやかご)三挺ご用意...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...あなたのご用の済むまでお貸し申しましょう...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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