...」と、またうとうとと寝(ねむ)ったほど、仏になってござるから、お京が今し帰った時の俥の音など、沙汰なしで、ご存じないが...
泉鏡花 「薄紅梅」
...ご存じでしょう! あそこでね...
太宰治 「酒の追憶」
...寒そうに肩を小さくすぼめて、僕の顔をまっすぐに見ながら、「ご存じじゃ、なかったの?」「知らなかった...
太宰治 「パンドラの匣」
...「あなたは人が金持らしい声を出すのはどんな時かご存じでしよう...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...「しかしそれほど頭が切れるのなら、ご存じのはずだ、今法を破ろうとしているのはご自分であって私じゃあない...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「同一事件」
...神様は人間に何が必要であるかをご存じなく...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...船長さんが機関士たちや伝令係たちの名前とか洗礼名とかまでご存じで...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...……ご存じでしたか?」と...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...私の資金は無尽蔵だとご存じでしょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...私どものもめ事や不安はご存じないでしょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...ご存じ?」「ザコネ?」「はあ」「ザコネと言うと...
三好十郎 「肌の匂い」
...まったくです」「結城寅寿……かれが知っていたというのか」「その他にも色いろなことを知っていらっしゃるようすでした」「ほかにとはどんなことだ」「此処の若旦那が木曽から大阪へいらしったこともご存じのようすで...
山本周五郎 「新潮記」
...ご存じか」「丞相(じょうしょう)のお名まえは...
吉川英治 「三国志」
...時の相場はよくご存じだし...
吉川英治 「新書太閤記」
...ご存じないか」「伺った」「帰途...
吉川英治 「新書太閤記」
...酸(す)いも辛(から)いもご存じの御用人だ」「でも……」露八は...
吉川英治 「松のや露八」
...ようご存じでございますな」五「――知っているさ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...平賀鳩渓(ひらがきゅうけい)が長崎から招いた岡本亀八(おかもとかめはち)と申す人形師の住んでおるのをご存じか」「あ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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