...夫(それ)は斯(か)く彼(あれ)は此(かう)と話して聞(きか)せたく鼻はうごめきぬ...
饗庭篁村 「隅田の春」
...うごめきつつ水をはなれるのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...暗い入口に人のささやきがうごめき...
谷譲次 「踊る地平線」
...それでもまだかすかに認められるほどのうごめきを示していた...
寺田寅彦 「子猫」
...メリヤスや靴下を並べた台の前には人間の垣根が出来てその垣根から大小色々な無数の手が出てうごめきながら商品をつまぐり引っぱり揉(も)みくたにしている...
寺田寅彦 「猫の穴掘り」
...蟻(あり)のごとく敵兵のうごめき騒ぐを見る...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...ただ死骸の間にそこここにあるうごめきがようやくに見らるるのみだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あるいはまた駒込吉祥寺(こまごめきちじょうじ)の並木(なみき)の桜(さくら)の如く...
永井荷風 「日和下駄」
...人が闇中を右往左往にうごめき出す...
中里介山 「大菩薩峠」
...親分」八五郎の鼻はうごめきます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...七八人の人影が、なにやら、あわただしげに、うごめき、その中に、新谷勝太郎の姿も見えた...
火野葦平 「花と龍」
...日本のまちがった民族主義の思想がふたたびうごめき出し...
宮本百合子 「新しい潮」
...うごめき出でたるを...
柳田国男 「遠野物語」
...それだけよけいに土地の新しいうごめきを意識した...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...都における若公卿輩のうごめきは?「もしおれが...
吉川英治 「私本太平記」
...何地(いずち)にも宮方のうごめきが見られたぞ...
吉川英治 「私本太平記」
...空気のうごめきを感じて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...内なるいのちのうごめきである...
吉田絃二郎 「沈黙の扉」
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