...ごたごたした雰囲気に接するのを厭うためででもあった...
上村松園 「車中有感」
...何だかごたごたした事が出来て少々ひまをつぶします...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...それらのごたごたした混雑の中に...
豊島与志雄 「悪夢」
...ごたごたした揚句...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...そして悲しいごたごたしたことを考えていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ごたごたした千束町(せんぞくまち)の小売店(こうりみせ)の暖簾(のれん)や旗なぞが激しく飜(ひるがえ)っている...
永井荷風 「すみだ川」
...何となく狭苦しく一見唯(ただ)ごたごたした心持がする...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...もしか目付(めっ)かって、ごたごたしたら、あなた...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...両側にぎつしり立並ぶ小さな新しい平屋建のごたごたした店を見すごしながら路を急いだ...
原民喜 「氷花」
...ごたごたしたものの中から...
火野葦平 「花と龍」
...いま夢みてゐたばかりのごたごたした不確かな事物の間から...
堀辰雄 「續プルウスト雜記」
...紺木綿の風呂敷でしばった空弁当がつんであるごたごたした臭い廊下へ出るといきなり...
宮本百合子 「刻々」
...会うとか会わんとかいう事でごたごたした気分がいやであった...
室生犀星 「陶古の女人」
...ごたごたした部屋へ同伴者といっしょにあがった...
山本周五郎 「青べか物語」
...ほかにもごたごたした事がありましたが...
山本周五郎 「風流太平記」
...ごたごたしたうす汚ない町はずれの...
山本周五郎 「風流太平記」
...夕方のごたごたしたときに帰る...
山本周五郎 「めおと蝶」
...天平時代後期に盛んに画かれた弥陀浄土変は恐らくこのようにごたごたしたものではなかったであろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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