...ごたくさと置き竝べたなかに...
薄田泣菫 「西大寺の伎藝天女」
...新しい材木のごたくさ転がつた間(なか)に立つて写真を撮つた事があつた...
薄田泣菫 「茶話」
...壁際(かべぎは)や、暖爐(だんろ)の周邊(まはり)には病院(びやうゐん)のさま/″\の雜具(がらくた)、古寐臺(ふるねだい)、汚(よご)れた病院服(びやうゐんふく)、ぼろ/\の股引下(ヅボンした)、青(あを)い縞(しま)の洗浚(あらひざら)しのシヤツ、破(やぶ)れた古靴(ふるぐつ)と云(い)つたやうな物(もの)が、ごたくさと、山(やま)のやうに積(つ)み重(かさ)ねられて、惡臭(あくしう)を放(はな)つてゐる...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...壁際(かべぎわ)や、暖炉(だんろ)の周辺(まわり)には病院(びょういん)のさまざまの雑具(がらくた)、古寐台(ふるねだい)、汚(よご)れた病院服(びょういんふく)、ぼろぼろの股引下(ズボンした)、青(あお)い縞(しま)の洗浚(あらいざら)しのシャツ、破(やぶ)れた古靴(ふるぐつ)と云(い)ったような物(もの)が、ごたくさと、山(やま)のように積(つ)み重(かさ)ねられて、悪臭(あくしゅう)を放(はな)っている...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...ごたくさのなかへ...
徳田秋声 「足迹」
...時々起る紛紜(ごたくさ)が...
徳田秋声 「足迹」
...世界が急にごたくさになった...
夏目漱石 「虞美人草」
...このごたくさのあいだに衝きあたった石船のほうは...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...さまざまなものをごたくさとつるし...
久生十蘭 「生霊」
...地震のごたくさまぎれに小さなみすぼらしい娘にしてやつた...
堀辰雄 「顏」
...こんなに錯雜紛糾(ごたくさ)したことを聞(き)いたことがない!』『さうさ...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...私の家はどういふわけか代々続いて継母の為に内輪がごたくさした...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...内輪のごたくさの渦の中に逃げられない体をなげ出して...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...そのごたくさ紛(まぎ)れに...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
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