例文・使い方一覧でみる「こんもりと」の意味
スポンサーリンク...こんもりとした其の枝を通して... 
薄田泣菫 「茸の香」
...一方の縁側の外にはこんもりとした植え込みがあって...
谷崎潤一郎 「秘密」
...野のところどころにはこんもりとした森があって...
田山花袋 「田舎教師」
...こんもりと影の濃い緑の深い岩山...
田山録弥 「草津から伊香保まで」
...野営のわきの小道にこんもりとした赤土...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...あれらのこんもりとした貪婪な樹々さへも闇を招いてはゐない...
富永太郎 「秋の悲歎」
...丸くこんもりとした木立の葉影に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...地面低くこんもりと葉の茂みを拵えていました...
豊島与志雄 「白藤」
...こんもりとした新緑の二枝三枝が見えていて...
豊島与志雄 「月かげ」
...片がはは木がこんもりとしげり...
豊島与志雄 「ふしぎな池」
...松の林の間々にこんもりと茂つた樹木の梢は...
永井荷風 「畦道」
...すでにこんもりとした茂みになって...
永井隆 「この子を残して」
...樹木がこんもりとして...
中里介山 「大菩薩峠」
...牧山の下にはこんもりとした森があつて其森は幽かな三四の民家と共に水に浸つたやうに見えて居る...
長塚節 「白甜瓜」
...恐ろしく憂鬱なるこんもりとした森の木立のなかでいちめんに白い蝶類が飛んでゐる...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...こんもりと茂（しげ）つた美（うつく）しい森林（しんりん）もまたゝくまに灰（はひ）になつてしまふのです...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...此方に著たきりの派手な羽織のこんもりと小高い背を見せたまま別の世界の住人のように無交渉に納っている...
宮本百合子 「或る日」
...こんもりとした森の茂（しげ）っている山がのびています...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
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