...猶南瓜(かぼちゃ)を食わんとして蒟蒻(こんにゃく)を買うが如し...
芥川龍之介 「佐藤春夫氏の事」
...新こんにゃく問答が始るんでしょう...
海野十三 「火星兵団」
...蒟蒻(こんにゃく)のように酔払って...
海野十三 「軍用鼠」
...こんにゃくの舌で顔をぺろっと舐(な)められたような気がしたよ...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...柿や蒟蒻芋(こんにゃくいも)を軒に吊した淋しい百姓家(や)がちらほらと...
橘外男 「仁王門」
...寒いと見えて粟立った臀の肉が蒟蒻(こんにゃく)のように顫えていた...
谷崎潤一郎 「少年」
...もう二三十分蒟蒻(こんにゃく)問答を続けてやりたいと...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...私はこんにゃく一つ売って一厘か一厘五毛の利益だったし...
徳永直 「こんにゃく売り」
...幸いこんにゃく桶は水がこぼれただけだったが...
徳永直 「こんにゃく売り」
...蒟蒻本(こんにゃくぼん)の軽妙なる写実的小品は漸く順序立ちたる人情本に変ぜんとするの時なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...串にさしたこんにゃくを買って来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...もし善意をもって蒟蒻(こんにゃく)問答的(もんどうてき)に解釈してやれば主人は見性自覚(けんしょうじかく)の方便(ほうべん)としてかように鏡を相手にいろいろな仕草(しぐさ)を演じているのかも知れない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...酢でも蒟蒻(こんにゃく)でも喰える女じゃございません」「話は段々面白くなりそうだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...材料は肉と豆腐とこんにゃく...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...けれども試験を受けぬ訳には往かぬから試験前三日といふに哲学のノート(蒟蒻板(こんにゃくばん)に摺(す)りたる)と手帳一冊とを携へたまま飄然(ひょうぜん)と下宿を出て向島の木母寺(もくぼじ)へ往た...
正岡子規 「墨汁一滴」
...宅ではその外に蒟蒻(こんにゃく)も入れます...
村井弦斎 「食道楽」
...こんにゃく島の火事さ」「そうか...
吉川英治 「大岡越前」
...外の星明りに障子は蒟蒻色(こんにゃくいろ)に明るくて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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