...その朝に限って井筒屋の垣根をはいることがこわいような...
岩野泡鳴 「耽溺」
...こわいような気持になった...
海野十三 「火星兵団」
...ひとりではなんだかこわいような気がするので...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...こわいような気がして...
太宰治 「正義と微笑」
...こわいような話ね」ひとり言のようにつぶやくと...
久生十蘭 「雲の小径」
...こわいようなれどもあっさりした人と言うがごときは...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...こわいような爺やのことですから...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...一種こわいような気がして来るほどに先祖代々からの農民の労力がうちこめられている...
宮本百合子 「青田は果なし」
...が、こわいような、自分の身体がどこで止るか、止るまで分らず転がり落ちる夢中な感じは、何と痛快だろう! 転がれ! 転がれ! わがからだ!「さあ、こんどは一列横隊だ...
宮本百合子 「明るい海浜」
...こわいようなものですね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こわいような感じですね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それに、もう、戦況が進むにつれて国内のありさまは車輪のようにあわただしく私の劇団の活動もやれなくなって来ていたし、「もう、こうなったら、君たちは文化活動などやっているべきでない」との先生の意見に従って、産業報国会へ話をしてもらいMにある飛行機工場の計器部へ特別女子挺身隊員として通勤するようになり、一週二回、研究会で顔を合せるだけでそのたびに徹男さんの私を見つめる眼つきは益々突き刺すようになるだけで、それが私には、こわいような、憎らしいようなそして、どこかで幸せなような気持がしながらもただビシビシと日が過ぎた...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...こわいような夜だから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...牛頭栴檀(ごずせんだん)の香とかこわいような名だけれど...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どうも物を言い止(や)めるのがこわいような気がするのである...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...いつも感じるあのこわいような気もちが...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...こわいような顔で...
山本周五郎 「菊千代抄」
...おしのはこわいような横眼で彼を見た...
山本周五郎 「五瓣の椿」
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