...前者の「秋の空尾の上(え)の杉(すぎ)に離れたり」「息吹きかえす霍乱(かくらん)の針」「顔に物着てうたたねの月」「いさ心跡なき金のつかい道」等にはなんらか晴れやかに明るいホルンか何かの調子があるに対して「つたい道には丸太ころばす」「足軽の子守(こもり)している八つ下がり」その他には少なくも調子の上でどことなく重く濁ったオボーか何かの音色がこもっている...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...お相手の名はシリルと!」ホームズは顔をほころばす...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...突っころばすやら水をかけるやら...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...どうも! 玉をころばすやうなそのお聲といつたら!金絲雀(カナリヤ)だ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...もしも天がその欲するままにそれらを揺(ゆ)すぶりころばすものとすれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...スピッツが明かに自分をつつころばす意図をもつて自分へ突かかつてくるのをみとめた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...頬をほころばすでもなく...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
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