...氷上をころころと毬(まり)のように転(ころが)ってゆく...
海野十三 「大空魔艦」
...淡い月光の下に、草原をもぐらの大群が、突撃隊のように、ころころと、はっていくところは、なかなか風(ふう)がわりな風景であった...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...ころころと横になっていた...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...幾度かころころと転がり落ちた揚句の果が...
薄田泣菫 「独楽園」
...ころころっとした感じなのに...
高見順 「いやな感じ」
...ころころと着ぶくれた志奈子!「丸万は俺みたいにコロシをしたわけじゃないから...
高見順 「いやな感じ」
...ころころと土間へころげ落ち...
太宰治 「ロマネスク」
...蛙かやかやこやこや、ころころ、げろげろ...
種田山頭火 「其中日記」
...ころころころがったが...
フョードル・ドストエフスキー 神西清訳 「キリストのヨルカに召された少年」
...そのゴム毬のようにころころした餅肌の子供を神棚に投げ上げてる所が...
豊島与志雄 「神棚」
...さんざくたびれてる足は二つ三つ跳ねるうちにまつたく弾力を失つて思はずころころと尻餅をつくのをそれがをかしいといつてまた笑ひこける...
中勘助 「銀の匙」
...座敷の一隅へころころと転がって行った鉄製の燭台に火のついたままのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...ころころと前へ行き後(うし)ろへ戻る...
夏目漱石 「虞美人草」
...芋の方が一本ころころと往来の中へ落ちた...
夏目漱石 「坑夫」
...雪によせる熱情茫漠たる吹雪の野に私は只一羽の荒鷲となつてゐつぱいの羽根ゐつぱいの魂せいゐつぱいの情熱を拡げてひと打ち!ビユンと私は野を越へやう――キリキリ キリキリ美しい雪の砲丸私は真赤な帽子をかぶつてゐつぱいの両手ゐつぱいの心臓せいゐつぱいの瞳を開いてころころ私は雪にまみれやう...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...ころころと此方へ向つて駆けてくる...
牧野信一 「駆ける朝」
...ころころと小さな子どもが五人ばかりかけだしてきて...
槇本楠郎 「月夜のかくれんぼ」
...ころころしていた司令官も...
森鴎外 「鼠坂」
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