...帆村荘六はこれまでにない硬い表情でそれを看守っていた...
海野十三 「地獄の使者」
...こんな風に二人は、この山毛欅(ぶな)に囲まれた片田舎で、これまでにない、面白い一春を過した...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...これまでにない氣輕な振舞いをしだしたのである...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...二人はついぞこれまでにないような...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...僕の精神が今のやうに高尚に活動した事はこれまでにないのだ...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...コゼットはこれまでにないほどジャン・ヴァルジャンに対してやさしかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「良(よ)ッちゃん」これまでにない...
火野葦平 「花と龍」
...これまでにない真面目(まじめ)な眼つきになって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その女のそういう意欲の半面には何となしこれまでにないテンダアなところが生じていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...雷鳴の静まらないことはこれまでにないことでございます」などと言う男の表情にも深刻な恐怖の色の見えるのも源氏をより心細くさせた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...――娘はそのときこれまでにないはっきりした顔をして...
室生犀星 「みずうみ」
...なかでもおみつはこれまでにないよろこびようで...
山本周五郎 「桑の木物語」
...これまでにない猛攻撃を起そうとしているのではありますまいか」「ならば...
吉川英治 「私本太平記」
...これまでにない活気と賑わいを見せていた...
吉川英治 「私本太平記」
...なぜならば、やがて深更、ふたたび暇を告げて別れるに際し主従の面(おもて)には、これまでにない、もっともっと深い男児の心契(しんけい)ともいえるものが、あきらかに双方の眉宇(びう)にたたえられていたからである...
吉川英治 「新書太閤記」
...こんなことはこれまでにないことです...
吉田甲子太郎 「負けない少年」
...途中でこれまでにない侮辱を受けた...
和辻哲郎 「鎖国」
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