...酒も肴(さかな)も残少(のこりずくな)になつた時分には...
芥川龍之介 「芋粥」
...ほこりで汚(よご)れきったトーマスの服装(ふくそう)に...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...ひょっこりあらわれた...
海野十三 「火星兵団」
...お父つァんの古帽子をかぶつて来たのはいゝけれど、とてもづば/\で、ちよいとでもうつ向くと、ぽこりと、鼻の上までずりおちて来ます...
オイゲン・チリコフ 鈴木三重吉訳 「そり(童話)」
...わたしはこりゃあ見たことがある...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...すでに他人が経験した感情の埃(ほこり)のなかに生きていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ツルは天を指さしたのを見てにっこりほほえみました...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...弓を執らざる弓の名人は彼等の誇(ほこり)となった...
中島敦 「名人伝」
...軟(やはら)かな風(かぜ)が凉(すゞ)しく吹(ふ)いて松(まつ)の花粉(くわふん)が埃(ほこり)のやうに濕(しめ)つた土(つち)を掩(おほ)うて...
長塚節 「土」
...又暗(くら)い埃(ほこり)だらけの階段を下(お)りた...
夏目漱石 「それから」
...金五郎の顔はよく知っていて、「こりゃあ、玉井の親分さん、早いお越しで……」馬鹿にしたようないいかただった...
火野葦平 「花と龍」
...忘れちゃならない人もある根笹根笹(ネザサ)は何度刈っても幾度刈っても一向に性こりもなく後から後から芽立って来て仕方ないもので...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...お前の大師匠は名代の大人しい人だったが、怒るよこりゃ...
正岡容 「小説 圓朝」
...わたしにはなにか一大事が起こりそうな気がしてならないので...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...ハレルヤ」前からもうしろからも声が起(お)こりました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...いまやまったく孤立無援(こりつむえん)の死地におちた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...お役の一端にでも立ちたい)という気持がおこり...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...一生安眠を封じられても、こりゃ、天罰(てんばつ)だ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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