...月代(つきしろ)の霜さゆる隠沼(こもりぬ)はたそがれに...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...此馬冬こもりの飼(かひ)やうによりて痩(やせ)ると肥(こえ)るありて...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...暫(しばら)くすると可愛(かあ)い子守唄(こもりうた)がきこえて来ました...
竹久夢二 「人形物語」
...薬鑵は顛倒(てんとう)して濛々(もうもう)たる湯気が部屋に立ちこもり...
太宰治 「不審庵」
...いっぱいの曹達水(ソデリヤ・ワダ)に日露支全極東の味がこもり...
谷譲次 「踊る地平線」
...またはいかにも錆(さび)沼とか浅芽(あさめ)沼とか隠(こもり)沼とか言はれさうな沼が...
田山録弥 「ある日の印旛沼」
...ハンスがつくった子守歌(こもりうた)をうたっていました...
新美南吉 「丘の銅像」
...家をあげて山荘にこもり...
野村胡堂 「胡堂百話」
...死んだお吉の驕慢(けうまん)な態度に對する非難がこもります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大日向教のおこもり堂に上ると云つて...
林芙美子 「浮雲」
...三一つこもり居る薔薇の紅...
久生十蘭 「西林図」
...ヴィラは自分の殻に閉じこもり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...煙草色の夕日のこもりを見せた曇天では...
室生犀星 「命」
...それは陸軍に出てから病気引籠(ひきこもり)をしたことがないという位だから...
森鴎外 「鶏」
...おこもりのし方は皆よく似てゐた...
柳田國男 「祭のさまざま」
...またそれと高氏のひきこもりとも...
吉川英治 「私本太平記」
...籠守沢(こもりざわ)...
吉川英治 「私本太平記」
...当家も三木城にたてこもり...
吉川英治 「新書太閤記」
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