...槇(まき)の葉枯(か)れたる樹下(こした)の隠沼(こもりぬ)にて...
石川啄木 「詩」
...こもり沼(ぬ)は...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...奥まった一間にとじこもり...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...ひと間にとじこもり...
江戸川乱歩 「影男」
...○ 雪蟄(こもり)凡(およそ)雪九月末より降(ふり)はじめて雪中に春を迎(むかへ)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...近日(このごろ)此雪譜(せつふ)を作るも雪に籠居(こもりをる)のすさみなり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...昭和三年三月薄田淳介「こもり唄」より(明治四十一年)冬の鳥雪の降る日に柊のあかい木の實がたべたさに...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...億年の姿がこもり...
豊島与志雄 「「草野心平詩集」解説」
...一年の大部分は室の中に閉じこもり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...後白河天皇の天福元年、伊藤豊前守忠綱という人があって、この山にこもり、穀食を断って祈願をこらし、大自在力を得て、二百年余を生き、応永七年足利義持の時に死んだという...
中谷宇吉郎 「露伴先生と神仙道」
...それはかういふ子守歌(こもりうた)でした...
新美南吉 「お母さん達」
...念仏のため御堂(みどう)に七日間おこもりになることになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...白き鹿を見てこれを追いこの谷に千晩こもりたれば山の名とす...
柳田国男 「遠野物語」
...菊千代は寝間にこもりきりで誰にも会わなかった...
山本周五郎 「菊千代抄」
...若やかに力こもりて笑む花よ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...其頃在所(ざいしよ)の子守唄(こもりうた)に斯う云ふのが流行(はや)つた...
與謝野寛 「蓬生」
...おさない時から子守歌(こもりうた)にも信玄(しんげん)の威徳(いとく)をうたった血(ち)をもっている甲斐(かい)の少女だ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...こもりきッた黒煙が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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